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学校侵入の元教諭に実刑10月 「クラブきっず」渡辺被告
性的興味から児童の写真を撮影するために運動会開催中の都内の小学校3校に侵入したとして、建造物侵入の罪に問われた元小学校教諭、渡辺敏郎被告(35)の判決公判が15日、東京地裁で開かれた。神田大助裁判官は「性的嗜好(しこう)を満たすための犯行。思慮に欠けた身勝手な行為だ」として懲役10月(求刑懲役1年6月)の実刑を言い渡した。
神田裁判官は、3件の犯行で計250枚以上の児童の写真を撮影しているほか、旅行先などでも児童の写真を撮影し自宅に保存していたことなどから、性的な目的があったと認定。各小学校が不審者対策として警備などの管理を行い関係者以外の立ち入りを禁じていることから、被告の行為が建造物侵入罪に該当すると判断した。
渡辺被告は「性的な目的はなかった。学校が立ち入り禁止とは知らず、建造物侵入罪は成立しない」と無罪を主張していた。
渡辺被告は昨年7月、インターネットのホームページ「クラブきっず」に交通事故死した子供の写真を無断で掲載したなどとして、著作権法違反と児童買春・ポルノ法違反の罪で懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の有罪判決を受けていた。
判決によると、渡辺被告は5〜7月、運動会開催中の東京都荒川、港、世田谷各区の小学校に無断で侵入した。