JR九州は1日、ICカード乗車券「SUGOCA(スゴカ)」のサービスを始めた。北部九州(福岡、佐賀、熊本、大分各県)の124駅で使用できるほか、電子マネーとして北部九州の駅構内のキヨスクや沿線の提携店、計294店での支払いに使える。同社は1年間で35万枚の発行を見込んでいる。
カードを自動改札機に触れるだけで改札を通れ、切符を買う手間が省ける。事前にカードに最大2万円まで入金でき、運賃や代金はそこから差し引く。同様のICカード乗車券は、九州では西日本鉄道の「nimoca(ニモカ)」が昨年5月に運用開始。今年2月末で17万枚に達した。今月7日には福岡市営地下鉄で「はやかけん」が運用開始される。
この日、JR博多駅で開かれた記念式典で、JR九州の石原進社長は「利用エリア拡大や提携店の増加でサービス力を高めて、ニモカを追いたい」と話した。同駅構内には、限定の発売記念カードを求めようと、午前7時の販売開始時には、約600人の行列ができた。
2010年春からは、ニモカとはやかけん、JR東日本の「Suica(スイカ)」との相互利用ができる。
=2009/03/02付 西日本新聞朝刊=