最古の明治天皇客車図見つかる 大阪の史料研究家所有大阪府の史料研究家東野進さん(59)が所有する明治時代を中心とした鉄道関連の資料から、1876(明治9)年に製造された天皇の特別列車「初代1号御料車」(重要文化財、鉄道記念物)の外観や内装を詳細に描いたカラー図面が見つかったことが28日、分かった。 カラー図面とともに見つかった別の設計図には「1876」と記されており、図面も同時期の作製とみられる。JRの研究機関「鉄道総合技術研究所」(東京都国分寺市)によると、同御料車ではこれまで、1893(明治26)年の簡略な図面が最古とされていた。同研究所は「日本の鉄道黎明期の第一級史料」としている。 御料車の図面は縦約95センチ、横約130センチで側面図や断面図、天皇が座るソファの配置のほか、車体の菊の御紋も描かれていた。 「STATE CARRIAGE FOR H.I.M. THE TENN☆ OF JAPAN.」(天皇陛下の特別客車)や「BUILT AT KOBE WORKS JAPAN」(神戸工場製)との記述も。図面の作製年は記されていなかった。 御料車の実物は英国風の内外装に、橘や桜の扉絵など和風の図柄を採用。記録によると、製造の翌年、明治天皇らが京都-神戸間の鉄道開通式の際に乗車した。現在、鉄道博物館に展示されている。 (注)☆は外字、アルファベットのOの上に横棒 【共同通信】
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