(CNN) カナダのマッケイ国防相は27日の会見で、オバマ米大統領が同国を訪問した2月19日の前日、ロシア爆撃機がカナダ領空に接近したため複数の同国空軍戦闘機が緊急発進する措置を取ったことを明らかにした。
オバマ氏到着前の24時間内のことで、領空侵犯の事実はなかったとしている。ロシア機が接近したのはカナダ北部にあるノースウェスト準州から北東へ離れた国際海域上の空域。
米ワシントン駐在のロシア大使館報道官は、この接近について国際空域における通常飛行であると主張した。
緊急発進したのは、米国との共同防衛組織、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のF─18型戦闘機。これを受け、TU─95型と認められたロシア爆撃機は針路を変えたとしている。
ロシアは最近、キューバを含める中南米諸国への関与を深め、海軍艦船や爆撃機を共同演習などの名目で派遣している。