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ギャンブル依存症の傾向とその対策

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2009年02月25日

ギャンブル依存症の傾向とその対策

2009年02月25日08:00|newsing it!

ギャンブルイメージ先に【惜しい負け 脳は「勝った」と誤解して 「次は次は」と ドツボにはまる】で、「ギャンブルにおいて『僅差の負け』が脳内的に『勝利した』という誤解をもたらし、病み付きになる原因を生み出す」という研究結果を紹介した。その際に関連記事として紹介されていたのが【全米家庭医学会(American Academy of Family Physicians)のギャンブル依存症に関する記述ページ(Gambling: When Is It a Problem?)】。この分野に関する人の習性はアメリカ人であろうと日本人であろうとさほど違いは無く、役立つ部分も多いはず。同意すると共に戒めに役立つかもしれないということで、今回はこちらを紹介する。

「病的なまでにギャンブルにはまる(ギャンブル依存症、pathologic gambling)」とはどのようなことを意味するか
・該当者は「ギャンブル行為を行う」という、内からわき出る衝動を抑えることができない。大抵の場合においてお金を浪費し、スッテンテンになる。さらに仕事や学校の面で、さらには友人関係にも問題を引き起こす。しかしこのようなデメリットがあるにも関わらず、彼らはギャンブルを続けてしまう。
・この傾向は老若男女を問わずに発生しうる。さらに薬物やアルコール依存症なども併発する場合がある。さらに「自ら命を絶つこと」を考える場合すらある。

何が原因なのか
・専門家の多くは「勝った時」、そして(意外にも)お金を失った時の衝動がギャンブル依存症を助長すると考えている。ただし個々の経験や個性が大きく影響を与えるので、同じような状況ですべての人が症状を発するわけではない。

治療できるのか
・可能ではある。ただし人間の内面に関することであり、「出来れば他人には語りたくない」事柄でもあるので、治療は困難を極める場合がある。
・まず最初にしなければならないのは、自分がギャンブル依存症であることを家族や友人に話し、認知してもらうこと。2番目に関連する自助会、更正会などのグループに加わ(り、更正プログラムに参加す)ること。会の大部分は本人だけでなく、家族や友人も参加できるので、可能ならば加わってもらう。依存症者を家族や友人に持ったもの同士の苦痛や悩みを打ち明けあったり、相談することができるからだ。(依存症に対する)主治医もこの更正プログラムに加わることで、治療をよりスムースに行うことが出来る。
・依存症に関する主治医は、より詳細で的確な治療を行うために、精神衛生科医を紹介するかもしれない。これにより精神衛生・科学・心理学の分野から、ギャンブルへの衝動をいかに抑えるか、とりなすかについてのアドバイスを受けられる可能性がある。場合によっては「うつ」関連の治療や服薬もありうる。

手を差し伸べるイメージ昔は互助会や医療機関などを探すのもひと苦労だったようだが、今ではインターネットを使えば誰でも簡単に、関連する医療機関、互助会を探し出すことができる。ギャンブルに限らず依存症の場合、身近な人たちはもちろん、本人自身も深く悩み、傷ついている(と認識している)場合が多い。

本人、あるいは周囲が気がついたら、関連書籍やアドバイスをくれる「信頼のおける」専門医療機関などをインターネットで探し、助けを求めてみてはいかがだろうか。「God helps those who help themselves.(神は自ずから助くるものを助く)」。自ら救われようと努力しなければ何も変わらないし、自ら変わろうとするものは決して見捨てられないのだから。

これらの書籍が参考になります

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