売却が発表されたそごう心斎橋本店。手前は大丸心斎橋店=大阪市中央区、本社ヘリから、山本裕之撮影
百貨店の大丸を傘下に持つJフロントリテイリングは26日、小売り大手のセブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう心斎橋本店(大阪市)を買収すると発表した。買収額は約379億円。破綻(はたん)したそごうが05年、本店を創業の地に移して再開した新生そごうの象徴だったが、顧客開拓が思うように進まず、わずか約4年で幕を閉じる。
そごう心斎橋本店は9月末に大丸に引き渡される。大丸は売り場の入れ替えや改装により店舗を一新し、11月に営業を開始する予定。隣接地にある大丸心斎橋店と合わせると売り場面積は計約7万8千平方メートルとなり、大阪市内でも有数の巨艦店舗が誕生する。
大阪では百貨店の建て替え・増床計画が目白押しだが、大丸は今回の買収で他店に対抗して巨大化に打って出る。大阪を代表する繁華街ミナミで地域一番店を目指す。