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セブン&アイ:大丸にそごう心斎橋本店売却 379億円で

大丸心斎橋店(右)に隣接するそごう心斎橋本店=大阪市中央区で2009年2月3日、森田剛史撮影
大丸心斎橋店(右)に隣接するそごう心斎橋本店=大阪市中央区で2009年2月3日、森田剛史撮影

 セブン&アイ・ホールディングスは26日、傘下のそごうの心斎橋本店(大阪市)を大丸に売却すると正式発表した。売却額は379億円で、経営統合を伴わない大手百貨店同士の店舗売買は初。8月末にいったん閉鎖した後、11月に大丸が隣接する心斎橋店と一体運営する形で営業再開する。セブンは景気後退で業績不振が続く同店の維持が困難と判断した。大丸は大型店買収で、増床・新店計画が相次ぐ大阪地域での生き残りを目指す。

 心斎橋本店はそごうの創業店で、売り場面積は約4万平方メートル。00年に経営破綻(はたん)した際に閉鎖し、05年にそごう「復活のシンボル」として営業を再開したが、非効率な売り場と過剰な人員配置で赤字が続いていた。従業員約400人の雇用は他店に配置転換するなどして原則維持する。

 一方、大丸は買収店舗の初年度売上高を250億円以上と見込む。心斎橋店(約3万7000平方メートル、売上高約850億円)を合わせると大丸の最大店舗となる。両店舗の一体運営に向けた改装計画や売り場構成などは未定だが、重複ブランドの整理や物流一本化などでコストを削減する。

 また、大丸と松坂屋を傘下に置くJ・フロントリテイリングは同日、10年3月に大丸と松坂屋を合併する方針を発表。大丸、松坂屋の店名は残すが、企画部門の一体化や役員体制の見直しで経営効率化を進めたい考えだ。【小倉祥徳】

毎日新聞 2009年2月26日 19時30分(最終更新 2月26日 20時27分)

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