メールの送受信件数と就寝時間
携帯電話を持つ中2の2割は1日のメール利用が50件以上。高2では2割前後が食事や入浴、授業の最中に携帯電話を使っている――。文部科学省は25日、携帯電話利用について初めての総合的な全国調査の結果を公表した。メールが多いほど就寝時間は遅くなっており、文科省は「携帯依存が強くなると生活リズムが乱れる」と指摘している。
調査は昨年11〜12月、無作為抽出した学校経由で実施。小6、中2、高2の約1万500人から回答を得た。回答率は62%だった。
携帯電話の所有率は、小6が25%、中2が46%。高2では96%に及ぶ。
携帯をもっている子どもの使い方をみると、通話についてはどの学年も「ほとんど使わない」「使っても1日10分未満」が8割以上だったが、メールは頻繁に使われていた。1日の送受信は、小6は「10件未満」(43%)、「ほとんど使わない」(32%)が目立つが、中2になると10件以上の子が61%。うち50件以上は20%、100件以上も7%いた。「1日50件以上」という生徒は高2でも14%いる。
平日の午後11時以降の深夜使用も多く、中2では22%が「よく使う」、25%が「時々使う」。高2では「よく使う」(39%)、「時々使う」(32%)とさらに増える。
メールの件数が多いほど寝る時間が遅くなる傾向ははっきりしており、中2では、1日30件以上メールする生徒の4人に1人は「午前0時以降」と答えた。
携帯電話を使う場面を「よく使う」「時々使う」の合計でみると、「自分の部屋などで1人でいるとき」が最も多く、小6で51%、中2で85%、高2で89%。
携帯利用はあらゆる場面に及んでおり、「食事中」という答えは小6が12%、中2が25%、高2は22%。「入浴中」は小6で3%、中2で10%、高2では17%いた。