06年3月に春野町(現高知市)の国道で起きたスクールバスと白バイの衝突死亡事故で、元バス運転手(業務上過失致死罪で服役中)がスリップ痕のようなものを偽造されたとして証拠隠滅容疑で被疑者不詳のまま出した告訴を同地検が不起訴処分としたことについて、高知検察審査会は29日までに、不起訴処分を不当と議決した。
同審査会は不起訴処分を不当と議決した理由について、現場の写真撮影報告書などを鑑定、分析するなどの捜査を行う必要がある▽バスの同乗者の供述も参考にする必要がある▽被疑者を特定するための捜査をした形跡が認められない--などとしており、検察に再捜査を求めた。【千脇康平】
毎日新聞 2009年1月30日 地方版