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A1グランプリ韓国チーム、大会当局のミスで出場断念

 「青天のへきれきでした」

 南アフリカで開かれたモータースポーツにおける国別対抗戦「A1グランプリ」の第5ラウンドに出場予定だった韓国代表のA1チーム・コリアが大会本部のあきれた失敗でハンドルすら握れない事態に陥り、韓国チームは怒りを爆発させた。

 大会に出場する車両は、すべて前回の第4ラウンドが開かれたニュージーランドでいったん保管された後、分解されて飛行機で19日に南アフリカに到着した。しかし、車両の管理と輸送を担当するA1グランプリ本部が韓国チームの必要とする電気装置と燃料タンク部品を飛行機に載せず、南アフリカ現地にも予備部品が準備されていなかったことが明らかになった。

 20日のテスト走行を控え、事実を知った韓国チームは大会本部に強く抗議した。A1グランプリ本部がある英国から部品を空輸するよう求めたが、A1側は準備不足を理由に難色を示した。韓国チームはやむを得ず今回の大会出場を放棄した。韓国チームは昨年11月にマレーシアで開かれた第3ラウンドでもテスト走行中に故障した車両部品を確保できず、本選へ出場できなかった。

 A1チーム・コリアを運営するグッドEMGのイ・ヒョクス代表は「大会本部に今回のミスへの対策を厳しく問う構えだ」と怒りが収まらない様子。A1コリア・レース担当のチョン・ジョンジュン・チーム長は「A1グランプリは最近急速に人気が高まったが、大会運営はまだF1には追い付いていない」と話した。

 韓国チームがドライバーとして迎えた在日韓国人3世李京佑(イ・ギョンウ)=日本名・国本京佑=のデビュー戦も次回に持ち越しとなった。「F1への登竜門」と呼ばれるF3マカオ・グランプリを制した李京佑は「1日かけて南アフリカまで来たのにハンドルを握ることもできず腹が立つ」と話した。

ハウテン(南アフリカ)=陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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