事故で炎上、大破した乗用車=20日午前8時28分、福岡県久留米市南3丁目、金順姫撮影
20日午前6時10分ごろ、福岡県久留米市南3丁目の県道交差点で、乗用車が電柱に衝突して炎上。車体は運転席前で真っ二つに裂けるなど大破した。火は駆け付けた久留米市消防本部の消防隊員が約30分後に消し止めたが、車内から3人の遺体が見つかった。遺体の焼損が激しく、県警久留米署が身元の確認を進め事故原因を調べている。車は久留米ナンバーで、車種はホンダのレジェンド。所有者は同県八女市の男性で、同乗しておらず、現在、車を貸与したかどうかなど同署が事情を聴いている。
同署によると、現場は片側1車線で見通しのいい直線道路。車は南に走行中、歩道の縁石に乗り上げ、歩道を十数メートル走行したあと、車体の右側部から道路左側の電柱に衝突したという。事故後、車の前部に男性1人、後部座席に性別不明の2人が確認され、車に乗ったままレッカー車で同署に移された。
現場近くに住む女性(55)は「2階で寝ていたらドーンというすごい音がした。車から4メートルぐらい火の手が上がり、『熱い、助けて』という女性のような声が聞こえた」と話した。同署によると、事故を110番通報した複数の通行人も「車内から『助けて』という声を聞いた」と話したという。
現場は飲食店や商店が立ち並ぶ住宅街の一角で、県道は事故直後から通行止めになり、路線バスなどで通勤、通学する人たちに影響が出た。