呪縛・対中援助の馬鹿馬鹿しさ


日本は何かにつけて中国政府に遠慮し、ご機嫌を伺ってきた。
そうした風潮は政府だけでなく、中国国内から締め出されるのを怖がるマスコミも同様である。
朝日新聞等は「中国の国営新聞ではないか?」等と思ってしまう程の節操の無さである。
太平洋戦争から半世紀以上が過ぎ、21世紀を迎えようとしている今、こうした長年背負ってきた「呪縛」から解放されるべきであり、主権国家として本当の意味での発展途上国等に暖かい援助の手を差し伸べ、日本にとっての真のパートナーを育てて行くべきである。
本当の友達は「真意と真意のぶつかり合い」「正常な協力関係と正しいパートナーシップ」から生まれるのであり、土下座外交やご機嫌伺いから生まれるのでは断じて無いのである。

日本が中国に供与する政府開発援助(ODA)は、毎年3.000億円以上、この20数年での総額は6兆円近くにも達し、毎年多数の施設が各地で建設されているが、中国政府は「日本からのODA」を国内向けに明言していなく、中国一般国民にはほとんど認知されてなく、日本のODAが中国経済を発展させてきたことを誰も知らない。
日本の経済が厳しい状況にある中、我が国からの平成12年度対外ODA全体の内で、対中国援助は昨年とほぼ同じ、シェアの約12%を占めている。

日本の対ODAは中国の経済開発が目的で、橋、鉄道、空港などのインフラ建設に使われてきた。
このインフラ建設は、もちろん中国の経済発展のためにと、日本は自らの財政が厳しい中を援助してきたのであるが、一方で軍事目的にも利用されていることも明白である。

軍用高速道路
例を上げれば、高速道路建設等であり、それらは戦時態勢に入った時、中央分離区分を即時撤去して爆撃機などの滑走路等として利用でき、沿道の6駐車場がすぐに軍用ヘリ昇降場に転用できる構造だと言う。
昨年10月の中国建国50周年パレードの際にも、この高速道路を使って、長距離弾道ミサイルの東風31号や中距離弾道ミサイルの東風21号など核兵器がトレーラーに搭載され、迅速に北京へ集結した。
人民解放軍系の官営新聞「中国国防報」は、「高速道路も国防の実力」「江蘇省の高速道路は重大な軍事利益を生んだ」という見出しの長大な記事を写真入りで掲載し、軍人たちが完成した高速道路を見て、「戦争が起きたら、どれほど大きな役割を果たせることかと感嘆した」という書き出しで高速道路の軍事効用を詳述している。
同記事によると、中国の高速道路はすべて経済と軍事の両方の機能を有し、平時、戦時の両方を考慮して(1)軍事基地や軍用空港との連結(2)道路や橋の砲弾、ミサイル被弾の際の強度(3)平常の交通管制から臨戦態勢での軍事交通管理への即時切り替え−などの要因を重視して設計、建設されたとしている。
又同記事では、国際的には国民一人当たりの平均所得が年間1.000ドル以下の国の国力では高速道路は建設できないとされているが、中国では高速道路の発展の速度はすばらしい」と述べ、中国の国民1人当たりのGNPが年間700ドル程度なのに高速道路を例外的に発展させてきた実績を称賛している。

宇宙船打ち上げ
日本から巨額の援助を受けている中国は、宇宙船「神舟」の打ち上げを成功させた。
中国は貧しい開発途上国を自称していたのでは無かったのか。
しかもこの宇宙船打ち上げは軍事的意味が濃く、米ソ両国の例から解るように、宇宙船打ち上げは長距離弾道ミサイルの発射技術と密接にかかわるだけでなく、宇宙を利用するハイテク兵器や軍事通信網の開発とも表裏一体で、米国のSDI(戦略防衛構想)を考えれば自明である。
中国共産党中央は、人民解放軍総装備部や国防科学技術工業委員会宛に、「打ち上げ成功」の祝電を送り、宇宙船の軍事的効用を自ら宣言し、中国のマスコミも「打ち上げの成功は中国がTMD(戦域ミサイル防衛)を打破する技術を保持することを誇示した」と書いている。
中国は、この成功を「米露につぐ世界第三の歴史的成功」「中国の国力と国防力を強め、人民の誇りと自信を高める大飛躍」とも宣伝し、「世界第一級の高度技術と宇宙産業の証明」と自賛した。
長征3号(CZ-3B)は、1996年2月14日の打ち上げで、直後にコントロールを失い、西昌発射基地の近くの町の上空で爆発、町が壊滅する事故を起こした。
中国は「日本のロケットは失敗が続いていて駄目だ」と言う。
しかし、あえて日本の名誉の為に言わせて貰うが、日本の宇宙開発事業団は未だ1人の負傷者も出していない。
そもそも、中国産の「張りぼて」ロケットと、我が国のロケットに応用されてるテクノロジーとは「月とすっぽん」であり、欧米でも難しい最先端の技術を投入して、徹底したコスト削減と安全性、柔軟性を追求している。

*日本純国産ロケット H-2A
4トンの大型衛星、無人有翼住環機「HOPE」(日本版スペースシャトル)、惑星探査機などを飛ばせる世界最先端のロケットで、H-II改良型をベースにし、追加するロケットブースタの種類(水素ブースタ、ケロシンブースタなど)と本数を変更することによって、各ミッションに柔軟に対応でき低コストを実現する。
素材、塗料、誘導管制制御装置、フェアリング、固体ロケットブースタなどの各パーツにも、世界最先端の技術である、日本のテクノロジーが投入されている。

日本の援助にたよる一方、核大国で有り、大陸間弾道弾を増強し続ける様な国が、今度は宇宙船を打ち上げるとはふざけるにも程がある。
平成12年4月24日には、中国の宇宙専門家が国営新華社通信を通じ、「有人宇宙飛行を、数年中に実現するほか、2010年までに地上と人工衛星を結んだ高速情報網の運用を開始する計画を明らかにした」と伝えているが、その具体的な実態は秘密に包まれ、全体の経費も隠されたままである。
経済面では貧しい開発途上国を自称する筈の中国は、宇宙船打ち上げをし、今度は有人宇宙飛行まで計画しているのだ。

武器輸出
日本から巨額の援助を受けている中国は、人殺しの道具の武器輸出に、あたり構わず行う、非常に熱心な国である。
イランやイラク、サウジアラビアへはシルクワーム・ミサイル、パキスタンやシリアへはM9、M11地対地弾道ミサイル、アルジェリア、イラン、パキスタンへは核兵器関連技術。
ミャンマーの軍事政権の人権抑圧が国連報告で厳しく糾弾される中でも、最大の武器輸出国は中国で有り、北朝鮮に対しては、国際世論の反対の中、自国の利だけの為に、平気でミサイル兵器の高度技術を供与し、北朝鮮はこの技術によって長距離ミサイルを完成させたのだ。
日本が援助する国が、他国に輸出する兵器によって脅かされるなんて馬鹿な話である。
日本には武器輸出について三原則があるのだから、こんな国へのODAは即時停止すべきである。

他国へ援助
日本から巨額の援助を受けている中国は、自分が援助をして貰っているにも関わらず、モンゴル、ガーナ、カンボジア、バングラデシュ、ジンバブエ、ユーゴスラビア、コートジボワール等の他国に援助を続けている。


感謝もしなけりゃ、少しの金も返さ無い!
援助受けといて、偉そうに他国に援助!
軍備拡大に励み、武器を輸出しまくり、挙げ句の果てに、宇宙船まで飛ばす。
民主国家の台湾を武力で威嚇し、チベットじゃ百万人を大虐殺、六千のラマ教寺院を焼き払う。
自分達は無反省のくせに、50年以上も昔の事に今だに難癖つけ、しまいには史実を捏造。
人の国に土足でズカズカ入ってきて「内政干渉」やり放題、教科書にまでいちいち文句付け。

「中国が我が国をどうしても許せない」と言うなら、それで結構ではないか?
そんな国に「仲良くしてくれ」と頼む必要は無い。
他に援助すべき国は沢山有るのでは無いか?

どうして、こんな国に多額の援助を続けるのか?


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