2007年12月22日(土)
ちがうが似てる
先日のフジスーパーニュースでレポートしたアスペルガー症候群の少女。
私が見たところでは、完全な自閉症の範ちゅうかと感じたが、知能指数80以上をアスペルガー症候群としているから、
そのガイドラインに沿うとアスペルガー症候群だと理解出来る。
冒頭、少女は机を叩いて怒る。何に腹を立てているかと言うと、自分のひゃっくりに腹を立てているのだ。
妻はそれを見て「なんか共感できるが、私とは全く違うよね」と言った。
私は可笑しくなった。何故なら、少女の怒る姿は、妻の怒る姿とよく似ていたからだ。
「だって、あんなにひどくないでしょ?」
今は、薬が効いて本当に腹を立てることが非常に少なくなった。
しかし、薬を飲む前は周期的に、少女と同じように突然怒り出すことがあったのだ。
少女もそうだが、妻の場合も、女性ホルモンとの因果関係もあると思う。
似た場面は、後半にも出てくる。屋台で作業をしているとき、突然怒りだし、外へ行ってしまったのだ。
妻もそうだ。突然怒り出す。理由を聞くとさっぱり意味の分からない事を言う。
実は、妻の場合(多分少女の場合も)働きすぎて、自分の限度を超えて疲れてしまう。
定形発達であれば、SAMが働いて無意識に休憩を取るのだが、SAMに欠陥のある妻は、
自分がどの程度くたびれているかなどは、無視し続けるので、限界を超えた時、突然怒り出す。
そこで、カメラは少女を追いかけ、理由を聞くと、紙容器を棄てたのがもったいないと訴える。
妻が怒りだした時に、何故かと聞くと、理由にならないような理由を付ける。
実際は、自分の限界を超えたところで、何かのきっかけを求めていただけにしか過ぎないのだ。
少女の場合、きっかけは紙容器なのだが、本当の所は疲れていたからなのだ。
妻と少女。行動、きっかけはすべて違う。しかし、「ちがうが似てる」。
だからこそ、あのとき少女はくたびれていて、休みたかったんだと思う。
少しでも私の話を信じる、療育関係者の皆さん。
もし自閉症の人が、度々ヒステリーを起こして困っているとき、
本当はどこに原因があるのか。
ちゃんと休憩を取ったか。
おしっこ行ってるか。
おなかが空いていないか。
そんな、根元的な、赤ん坊でも言えるような事を言えずに、ヒステリーを起こしているのかもしれません。
ちょっと考えて見て下さい。
はじめまして。私は医師の診断でアスペルガー症候群だと言われた者です。
山岸さんのサイトとブログを興味深く読みました。
ところで、山岸さんがサイトやブログでよくおっしゃってる「SAM」の欠陥について、自分なりに調べたのですが、どうしてもわからなくて困っています。
よければ教えていただけないでしょうか?
インターネットの検索で「コンピューター用語:sequential access method 順アクセス方式; surface-to-air missile.」という意味なことまではわかりました。
けれど、それ以上が、私が理系と英語が苦手なせいでよくわからなかったのです。
言葉の前後から推測して、「脳にアクセスする順番に欠陥がある」みたいな意味であってますでしょうか?
自分の頭の中に入っている記憶の仕方、取り出し方、処理の仕方が、定型発達の人とは大きく違ってる、みたいな感じの意味ではないか?とあたりをつけてみたのですが、どうでしょうか?
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