2009年02月18日

霊園モダンガール

初めて村川佳奈美さんに会ったとき、
正直に書く。
“薄幸”の二文字が脳裏をよぎった。
こんなことを言うのは失礼に当たるかもしれないが、
それが彼女の清楚で、白く、透き通った感覚と同時にやってきた、
正直な印象なのであった。

それでも彼女は、瞑想を学んでいき、
これを実践し、ヴェーダや聖書を学んでいかれる。
そのうちに、彼女が作家志望であることを、
たまたま偶然の機会に知ることとなり、
自分自身の第一印象に納得した。
作家という職業名の、ある種心地よい響き。
世の中に、この職業を名乗りたいと思っている人びとが、
顕在、潜在を含め、どれほどいるか分からない。
当然、その数に比例して競争の激しい、
裏では駆け引きもある、
さまざまな人間模様の醸しだされる仕事である。
こんなに清楚な人がその職業に就こうとすれば、
それにともなう苦痛は無限にあるに違いないと、
私には確信に近いものがあった。

実際、彼女は恋人を失った。
仕事も失った。
しかしなんと、そのようにしながら紡ぎだした短編が、
今回、Yahoo! JAPAN文学賞の最終選考に残った。
応募総数2021作品のなかの4編。

こちらのサイトから読んでみると、
彼女そのままの透き通った印象の残る小編となっている。
ちなみに、受賞は……


読者の皆さんによる投票で決まる。


mariaoyama at 21:10 │Comments(3)TrackBack(0)この記事をクリップ!人生 

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この記事へのコメント

1. Posted by Pure Land    2009年02月19日 20:25
青山先生のブログを読んだだけで村川さんへ一票投じてしまいました。作品はこれから拝読します。
『霊園モダンガール』……タイトルからしてもう素晴らしく良い!!
2. Posted by kanami    2009年02月20日 01:40
宣伝ありがとうございます! 三月上旬まで落ち着かない日々が続きます。どうなることやら・・・。ところで先生・・・この紹介文・・・なんだかとても暗い女みたいで(笑)・・・もうちょっと褒めてくださってもいいのに(笑)(~0~)
3. Posted by イスカーナヤマト    2009年02月20日 06:35
霊園モダンボーイでも目指しましょうかねえ。

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