出張から帰ってきたら、こんなメールが来ていました。
日刊ゲンダイの私のコメントに対するご意見です。
簡単にまとめると、
還付金詐欺の件数を見ると、大阪は多くない。
「ひょっとしたらお金や物が自分に戻ってくる話に気持ちが動かされるのです」のように事実に基づかないのに県民性や県人気質で説明するのはおかしいのではないでしょうか?またこれではまるで大阪は金に汚いから騙される、欲張りだから騙されると言っているようなものです。
またステレオタイプな説明に感じます。
「だから百貨店でも平気で値引きを要求する。全然恥ずかしくないのです」とありますが、このような光景はないように思います。非常に古く感じます。もし仮に説明するのなら百貨店の発祥である呉服屋での商売からの伝統と説明できるとも思います。経済観念が鋭いだけではなく、「大阪人はお金を大切にするから」など説明できるのではないでしょうか?だからこそやはりステレオタイプに感じます。記事中に記者が書いていますが、「もうかりまっか」とは最近の数十年間は言わないですし、専門家では「もうかりまっか」とは言わず、大宅壮一郎などが広めただけという話もあるぐらいです。
少なくとも事実に即した県民性、県人気質の説明をするべきだと思います。これでは捏造の類のように感じます。単に記事が一部の事実を誇大にフレームアップしているだけかもしれませんが。
というご意見でした。
還付金詐欺の件数については、私が言ったことではなく、
関西在住のジャーナリストの方の話なので…
件数からみると正しくないかもしれません。
ただ、百貨店の値引きは今でもあり、百貨店側では値引きではなく、ラッピングなどで対応しています。
また、私は、「大阪は金に細かいから騙される。欲張りだから騙される」というところはあると思っています。
みなさん、どうでしょうか?
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コメント(5)
「お金に細かい」というのはどのような根拠ですか?
2009/2/22(日) 午前 10:39 [ 通りすがり ]
通りすがりさんへ
例えば、東京の人は、このバッグ10万円したのよというのが自慢になりますが、大阪の人は15万円するのを10万円で買ったというのが自慢になります。商人の歴史から「安い」ことを評価する人が多く、大阪でものを売るには、今でも、安い、早い、簡単、が必要なのです。いつもはデパートに行かなくても、閉店のセールは買いに行くという人が多いところ。また、東京はエエカッコシイでハイヤーが多い(ちょっと古いデータですが、5577台)ですが、大阪は少ない(119台)。もちろん、東京は官僚が多いこともありますが…。大阪のタクシーで黒い色のクルマが多いのは、ハイヤーを安く乗れるというお得感に対応しているためでもあります。正確に言うと、コストパフォーマンス意識が強いといったほうがいいかも。
2009/2/22(日) 午前 11:18 [ 矢野新一 ]
通りすがりさんへ
>「大阪の人は15万円するのを10万円で買ったというのが自慢になります」
それは何を根拠に?
そういう人が多いからです。少なくとも私の知っている人になかで、他の地域に比べて。
>商人の歴史から「安い」ことを評価する人が多く
その商人の歴史とはどのような歴史ですか?
船場を中心にした卸の町という意味です。
卸は小売と違って薄利多売。これが大阪の府民性に影響を与えたのだと思います。
あと、「大阪のおばちゃん」という言葉を好んでつかっておられますが、「東京のおばちゃん」という言葉はないのですかね…
私は大阪のおばちゃんという言葉は使っていません。関西在住のジャーナリストと記者の方ですが。
2009/2/22(日) 午後 1:29 [ 矢野新一 ]
karu さんへ
2000年のデータを出したのは、犯罪の種類別のデータを分析したものがなかったためです。わざと治安の悪い時期とおっしゃるというのも攻撃的ですね。大阪の方ですか?これは角川書店から出した「すべての日本人は出身県で終わる」にのせたデータです。
県民性で常に犯罪のデータを見る気などないですから。もちろん人口というのは昼間人口で算出していますよ。2004年の刑法犯罪認知件数では、大阪は愛知に次いで2位。あまり変わっていないのでは…
あなたのために、昨年のデータをわざわざ計算する気はありませんので。
2009/2/22(日) 午後 6:09 [ 矢野新一 ]
還付金詐欺では大阪の被害は東京の、実数で1/9、人口比で1/5です。
矢野さんの論理では東京人は大阪人の5倍金に細かく欲張りだということになりますね。
http://www.eonet.ne.jp/~0035/kanpukin.htm
2009/2/22(日) 午後 6:40 [ d107324 ]