2009年02月19日
第476話「運命の大学受験Ⅷ」
テーマ:運命の大学受験
高校生編非公開部分 及び 美沙最終章『天使の唄』が
電子書籍で閲覧が可能になりました~♪
こちからご覧くださいませ。
【外伝シリーズ】
浅井武勇伝 / さくら雪(美沙)
12/20(土)更新第5話
BGM(PC限定)
。・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜
翌日…
第2志望校の受験が終わった夜のこと…
心配で心配でたまらなかったオッサンは
仕事が終わって家に帰ると、速攻で彼女にお電話デス。
「どうだったどうだった?」
最高潮に興奮したまま聞くと、
静香ちゃんったら…
「うふふ。心配してくてたんだ(笑)」
って笑うんだも~ん。
ヽ(;´Д`)ノ
ってなんだ、その上から目線はっ?!(大汗)
「し、心配してたに決まってるだろ?!」
「へ~、そうなんだぁ。
私って愛されてるぅ♪」
( ゚з゚):;*.':;ぶっ
ナンダソレ…(汗)
完全に弄ばれてマスヨネ…(汗)
ちっくしょー、この野郎。
しめてやろうか…
と、一瞬思いつつも…
今はそんなこと気にしてる場合じゃなーい!!
ったくもう…
「はいはい、愛してますよ。
愛してるから心配してるんだろ?
ってか、お前ね、ふざけてないで教えろよ。
試験の出来どうだったんだよ。
ちゃんとできたのか?」
再度、真面目な口調で聞いてみたところ…
静香ちゃんが言いました…
「うん♪ バッチリだった♪
これ以上ないっていうぐらい出来たよ♪」
え…
マジで…?!
(;゜Д゜)
予想外な(おっと失礼)返答に
ビックリするオッサン…
きっとまた、「ダメだと思う…」って返事がきて、
それをどう慰めようかってずっと心配してた…
だなんて絶対言えねー!!
「ほ、ホントに?」
「うん。数学はこれまでの試験のなかで
一番出来たと思う。
余った時間で見直しもできたから
計算ミスも絶対ないと思う」
「ま、マジで…?」 ←まだ信じられない
「それにね、英語もバッチリだったよ。
いつもだったら、長文読んでると、
知らない単語が一つ二つは絶対あるんだけど、
今日はそんなの全然なかったんだも~ん。
これで受からなかったら、
他に誰が受かるんだよ、っていうぐらい出来たと思う」
そ、そりゃ…凄いね…
ま…
君の言うことが本当だったらネ…
ヽ(;´Д`)ノ
具体的に説明されても、
悲観的思考の強いオッサンには
「ホントかよ…」と一向に不安が消えませんがな。
所詮、君の『出来た』は、
君のレベルの上でのことですからね…
そんなオッサンに、静香ちゃんが話を続けます。
「なんかね、昨日、遅くまで勉強したじゃん。
だから、それが自信になったっていうか、
私はここまで勉強したんだから、
これで落ちたらしょうがない。
なるようになれってそんな気分で試験を受けれたの。
そしたらさ、全然緊張しなかった。
落ち着いて解くことが出来た」
「そ、そっか…」
正直、俺はちょっと夜遅くまでやりすぎたかなって
ビビッてましたけどね(汗)
睡眠不足で頭が回らなかったら
どうしようって少し後悔してました…(おいっ)
「せんせぇのお陰だよ。
本当にありがとう…」
静…香…
ぽつりとそう呟く彼女に…
一瞬、感動しそうになって…
ってまだ受かったわけじゃねぇのに、
お礼は早いっつうのっ!!
ヽ(;´Д`)ノ
これで落ちてたら、
それこそ慰めようがないからやめましょうね…(汗)
いかんいかん。
なに感動しかけとんじゃ、俺は(汗)
ハッと我を取り戻しながらも、
でも、良かったって…
静香が自分の力を精一杯に出せたことは
間違いないわけだから…
本当に良かったって…
そう思ったんだよね。
「ま、まぁ、そこまでお前が言うなら、
B(第2志望校)の結果を期待させてもらうとして…」
「ん?」
「それはそれってことで…
明日はいよいよ第1志望だな…」
すると…
「そう…だね…」
と、今までのハイテンションから、
急にシンミリとなる静香なわけであり…
考えてみれば…
静香がそうなるのも当然なんだよね…
今までの入試は所詮、滑り止めばかり。
仮に受かってたとしても、
俺たちの交際が許されるか否かって点に関しては
全然関係ないっていうか…
明日の第1志望校の結果だけがすべてなわけで…
それだけに、いくら第2志望の試験の出来が最高だったからって、
いつまでも浮かれていられないって…
静香がそう思うのは当然なんだ。
不安になるのは当然なんだ。
「私を信用しなサーイ♪」
ってふざけ口調で言ってたけど、
やっぱり不安で不安でたまらないはずなんだ。
そんな彼女のために…
今、俺に出来ることはないのか…?
勉強は…
やれるだけのことはやった。
やっぱり…
静香一人の運命を委ねることしか
俺には出来ないのか?
考えていて…
・・・・・・!!!
そうだ―――
まだ俺に出来ること―――
一つだけあるじゃないか。
「し、静香っ!!」
「ん?」
「あ、明日の試験だけどさ、
俺、ついてってやるよ。
一緒に試験会場まで行こう」
「え…」
「ほら、高校入試のとき、覚えてるだろ?
俺、一緒についてってやったじゃねぇか。
一緒に待ち合わせして、
一緒に学校までいっただろ?
だから…
明日、一緒に試験会場まで行こうよ? な?」
そう…
思い出したのは、3年前の高校受験のときのこと。
(参考:第39話
)
あのときもそうだった。
静香のためになにかしてやりたくて、
一緒に付き添ったんだよね。
最初はちょっと照れくさそうに
「いいよ、そんなのっ!!」
って断ってきたけど、
でも、内心は喜んでくれたんじゃないかって思う。
静香に向って、もう一度、
「な、明日、一緒に行こう?」
当然、「うん♪」って言ってくれると思ってた。
俺の彼女を想う気持ちは、
彼女だって分かってくれてるはずだし、
ってか、静香自身も、
俺と一緒に行きたいに決まってるって
ちょっとばかし自惚れていたところもあったと思う。
でも…
「ううん。付き添いはいらない。
一人で行く」
「え……」
一瞬の戸惑い。
数秒の無言のあと、
「な、なんで?!
俺の仕事のことだったら平気だぞ?
明日はお昼からだし、
お前を付き添ったあと教室に向えば
余裕で間に合うし」
「違うのっ。そうじゃないの」
「だったら、なんで?!」
静香は…
俺の予想した、『照れて嫌がる素振りを見せる』わけでもなく、
普通に真面目な口調で口を開いてさ…
「私、今度ばかりは自分の力で頑張りたいの。
付き添いしてくれるっていうせんせぇの気持ちは
本当に嬉しいけど、でも、これ以上甘えたくない」
「しず…か…」
「途中で勉強を中断して、大学を受けないとか言ったのは、
全部わたしのせい。せんせぇのせいでも親のせいでもない。
私の甘えが今を招いたってよく分かってる。
なのにせんせぇは、最後の最後まで私を見捨てないで、
一緒に勉強みてくてた。
せんせぇには本当に感謝してる。
だから…
だから今度は私が一人が頑張りたいって思う。
人生のかかった最後の勝負だから…
今度こそ頑張って、せんせぇの気持ちに応えたい。
そのためには、付き添いなんて甘いこと言ってられない」
静香は…
俺が思ってた以上に…
大人になっていたわけであり…
「そっか…」
そう答えるしかなかった。
「うん…
ごめんね、せっかく言ってくれたのに…」
「いや、いいんだ。
俺のほうこそ突然身勝手なこと言ってごめん。
明日…
俺、ずっと応援してるから頑張れよ」
「うん♪」
こうして…
いよいよ、静香の最後の試験の日を
迎えることになったのデス…
そして…
数日が過ぎ…
試験発表当日。
偶然にもいうか…
今回も第1志望と第2志望の二つの大学の発表日が
この日に重なっておりました。
ただ、俺はというと…
中学入試の結果報告という会社の会議に
迷惑にも午前中から呼び出されてしまい、
(忘れてると思うけど、俺、一応、
教室の中学入試責任者ですからね…)
午前中に小川家にお邪魔するわけにはいかず…
静香の合否の結果は、
メールもしくは電話でもらうことになってました。
静香の運命…
いや、俺と静香の運命をかけた結果が
気になって気になって、
会議に集中できず、テーブルの下でこっそり
携帯のメールチェックを行おうとした瞬間、
「ヒカル先生、ちゃんと聞いてるの?」
と部長に怒られる始末~(汗)
いや~ん。
(´・艸・`;)ぁぁぁ
相変わらずなダメ社員ぶりで
無能ぶりを会社の上層部の方々にアピールしつつも、
なんとか報告を終え、
急いで外に出て携帯を取り出したとき、
ブルブルブルブルブルッ!!
ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
な、なんたるタイミングっ!!(大汗)
画面を見ると…
え…
次回も…
24時間期間限定公開です!!
お見逃しなくっ!!!
【問題】
画面に表示されていた名前は…
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