恋愛・結婚

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

特集ワイド:草食男子と肉食女子 「がっつき」逆転現象(2/4ページ)

 景気の悪化が男性の草食化を進めた一方で、女性たちは自らの積極性を増す必要が出て、「肉食化」していったようだ。

 深澤さんは「不景気による女性の保守化は、より良い条件の男性を求める『肉食化』につながっていると思う」と話す。背景にあるのは「男社会の中で、女性の地位が低く、働く女性が報われない現実」だ。

 厚生労働省や総務省の調査によると、女性の給与額(07年)は男性の約65%(賃金構造基本統計調査)。08年の働く女性のうち、正規の職員・従業員が46・4%(総務省「労働力調査」)に過ぎず、管理職(係長相当職以上)に占める女性の割合はわずか6・9%(06年度、厚労省「女性雇用管理基本調査」)しかいない。

 深澤さんは「つまり女性にとって社会システムがよくできていないわけです。女の人には、根深いあきらめの気持ちがある。派遣の人が婚活するのをバカにするのはいけない。年収200万円の派遣とか、未来がなさ過ぎる」。

 牛窪さんも、同様の考えだが、結婚に向けての女性の工夫はバブル期もあったと話す。

 「なぜバブル時代に、ワンレン、ボディコンで、短いスカートを履き、濃い化粧をしていたかといったら、結局男の人にモテたい、寄ってきてほしいという仕掛けだったわけです。当時は、男の人も、それに素直に飛びついていた。でも今は、男の人が傷付くのを警戒してあまり寄って行かない。そこが違う」

毎日新聞 2009年1月21日 東京夕刊

 

特集企画

おすすめ情報