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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(184)
日本ABC協会(オーディット・ビューロー・オブ・サーキュレーションズ=新聞雑誌部数公査機構)による本年上半期の雑誌部数が発表になった。
加盟155誌のうち前年同期を上回ったのはわずか34誌、2ケタ減が36誌。なかでも総合週刊誌は悲惨だ。いちばん下がったのは『週刊現代』で24・4%減というから約4分の1減ったことになる。
以下各誌の順位と販売部数。
(1)『週刊文春』 502709
(2)『週刊新潮』 444114
(3)『週刊ポスト』 306010
(4)『週刊現代』 264389
(5)『プレイボーイ』 221209
(6)『週刊大衆』 210622
(7)『週刊朝日』 179338
(8)『週刊アサヒ芸能』 125082
(9)『サンデー毎日』 78353
(10)『ニューズウィーク』71883
一時は100万部で争っていた女性週刊3誌はもっと悲惨。
(1)『女性セブン』 295485
(2)『女性自身』 280095
(3)『週刊女性』 195201
ちなみに月刊誌でいちばん多いのは『月刊ザテレビジョン』で809484。『文藝春秋』は456543。
編集者のより一層の奮起を望みたい(自らは棚にあげて)。
で、今週号。
やはり『週刊新潮』(11月20日号)が突出している。「『小室哲哉、ホリエモン、朝青龍』細木数子とつき合った人はみ〜んな『地獄に落ちた!』」、ワイド特集の1本「轢き逃げホストは『悪人ではない』という『鳥越俊太郎』妄言集」などいかにもの意地悪さだ。
ただしトップの「『ビッグマウス』でも小心だった 石井慧(さとし)の『家族分裂』と『自殺未遂』!」は『週刊現代』(11月22日創刊2500号記念特大号)の柳川悠二さんによる独占インタビュー「激白石井慧『心の病との闘い』」に完敗だ。(『WiLL』編集長)