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   もちろん機能面で特筆すべきことも多い。まずはIBMのPCとしては、IEEE802.11b規格のワイヤレスLAN機能を内蔵したこと(2639-4AJ。EtherenetとIEEE11394搭載の2639-43Jもある)。今後家庭にブロードバンド接続が普及していくにあたって、使いやすいワイヤレス環境を考えた。しかし、たとえば他社製品などのようにBluetooth(ダウンロード最大723Kbps)対応では、数Mbpsを超えるブロードバンド環境を十分に享受できない。そこで11Mbps出るIEEE802.11bを採用。米国の空港などですでに同規格での接続環境が整備されていることにも将来性を見た。家庭内でも、規格対応のLANアクセスポイントが装備されるビジョンを想定しているのだろう。
 無線LANのアンテナは、ボディからはみ出たようなキーボードをカバーする、蓋側部分に内蔵されている。アンテナを2本使い、できるだけ地面から離して受信感度を高める方法が、このデザインでうまく実現できた。
 キーボードが左右に「はみ出た」ことにもアンテナ以上の理由がある。1124ではキーピッチが18ミリジャストだったが、それを0・25ミリ広げ18・25ミリにした。これによって1124より小型化されたs30が、ISOで定義されている「フルサイズ・キーボード」の基準を満たすことになった。
キーボードではこのほか、Aptivaで採用されていたインターネットのブラウズのためのブラウザ・キーの採用。ESCキーを大きくし、F1キーとの間に隙間と仕切りを設け、押し間違えてヘルプなどのメニューが起動しないようにしたこと。タッチタイピング用にF4・F8・F12キーに溝を付けたこと、Enterキーをブルーにしたことなど、細かな改良点も多い。

 
    ディスプレイ両側の「耳」には、ワイヤレスLANのアンテナが内蔵されている。
     
   
    両サイドをはみ出させることで、B5サイズにキーピッチ18・25 mmのフルサイズキーボードを搭載。
     
   
    ESCキーとF1キーを押し間違えないように、間に敷居が設けられている。。
 
戻る..   続く..
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