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   ThinkPadの基本である一台ですべてを極める「フラッグシップ系」の700シリーズから、さまざまなバリエーションが生まれていった。
 高価な700シリーズに対して、コストパフォーマンスを追及してビジネスシーンでの普及をはかったのが300シリーズだ。とくに1997年発表の380は、FDD、HDD、CD-ROMドライブを全て搭載したオールインワンタイプとして人気を博した。
 500シリーズは、一芸に秀でたマシンのグループ。キヤノンと共同開発したバブルジェットプリンター内蔵の550BJや、当時「世界最軽量」(1・9kg)をうたった薄型の560、これにドッキングステーションを加えた570などがこの系列だ。薄型軽量が当たり前の時代になると、さらにCD-ROMドライブを搭載し、カーボンファイバー樹脂の筐体で軽量化と堅牢性を向上させたミリオンセラーの600シリーズが派生する。
 もう一つの流れがサブノートだ。1993年5月に登場したA5サイズのThinkPad220は、マグネシウムを使用したわずか1kgという軽量なボディで、単3乾電池6本で駆動できる。この機種によって、サブノートという呼び方が定着したと言っていいだろう。
 実はこのマシンは、日本向けに開発され、日本だけで販売されたものだ。
「日本を含むアジアパシフィックで、より小型化してほしい、乾電池で動くようにできないか、というユーザーの強いニーズがあるのは確かです」(北原)。
 サブノートのシリーズは、230cs、530CS、535、235という流れで進化を遂げていくが、いずれも日本ローカルの製品だった。それがThinkPad 240で、欧米人が両手でキーを打てるキーボードを搭載し、日本発のサブノートがワールドワイドで売られることになった。
   
     
   















     
 
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