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   ThinkPadの名を冠した最初のマシンは、1992年の「ThinkPad700」だった。
 リチャード・サッパーによるデザインディレクションが強く出た、このA4サイズのカラーノートPCのインパクトは強烈だった。赤が印象的なトラックポイントが初めて採用されたほか、着脱式のディスクユニットなど、後に続く多くのアイデアが盛り込まれていた。なにしろ「これが出たおかげで、IBMの株価が上がったほど」(北原)という。
 これに続いて700番台の型番を与えられたThinkPad 720、750が、フラグシップとして展開していく。とくに750は、アーキテクチャをマイクロチャネルからATベースに変更したこともあり、以後のThinkPadの基本となった。また750は、NASAのスペースシャトルに搭載されたことでも知られている。
「宇宙線の影響で、DRAMのエラーレートが変わることが予想されるため、その対策などが施されているほかは、基本的に市販モデルと変わりません」(北原)
 宇宙ではマウスやトラックボールが使えないことも、選択の理由かもしれないが、強度などのNASAの要求基準を満たしたThinkPadは、現在もシャトルに搭載されている。
 以降の700シリーズには、初めてCD-ROMドライブを搭載した755CD、ディスプレイをOHPに載せてプレゼンテーションできる755CDV、FDドライブ、CD-ROMドライブ、増設HDD、セカンドバッテリのいずれかを差し替えて内蔵できるようにした760CDなどがある。
 
    ThinkPadは750以来、スペースシャトルにも搭載されている。 (C)NASA
   















     
 
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