haneコンテンツ

『DungeonBrave』裁判、勝訴への道のり

訴えの取り下げ、そして請求放棄

2008年10月7日 原告株式会社インデックス・ネクストから訴えの取下書が出される。これに署名すれば裁判は終わる。これ以上無意味な裁判につきあわされるのは辛く、同意したい気持ちはあった。だがこれは、お互いに裁判費用の請求もせず、著作権の確認も行わない、プロジェクト中断に至る問題も浮遊させたまま、ただ裁判前の状態に戻すと言うことである。裁判にかかった費用、時間、精神的負担を回収することができないばかりか、今後別の訴えを起こされ再び多くの時間を奪われる可能性もある。何より、裁判が始まる前のように、公的機関を通さないまま精神的負担を与えられ続ける可能性を考えると、この取下書に同意するわけにはいかなかった。私達は裁判続行を選択した。

【資料】訴えの取下書

2008年10月 第五回口頭弁論。
  • 木邨、松田、浦山の3名と弁護士で出頭。原告側は弁護士のみ。
  • 私達は、『Dungeon Brave』制作者達を集めまとめた、著作権者リストとその権利配分の書面を持って臨んだ。しかし、原告株式会社インデックス・ネクストから本件の請求放棄が宣言された。請求放棄とは、原告が請求を放棄する、つまり一方的に原告の敗訴とすることで、弁護士に言わせると「一万件に一回あるかないかのケース」とのこと。これにサインし、この日は5分程度で終了してしまった。尚、理由は「原告の親会社が変わり、著作権が必要なくなったため請求を放棄した」とのこと。

2008年11月17日 東京地裁から原告による請求放棄の調書が送られ、裁判は終了した。これにより『Dungeon Brave』の権利は正式に制作者の帰属となった。

【資料】第6回弁論準備手続調書