このブログは桜井淳水戸事務所と桜井淳カリフォルニア事務所の(1)業務内容(2)桜井淳個人情報(3)米国での活動内容(4)専門家養成のための学術セミナー開催案内等を掲載するHP代わりの硬いブログです。スタッフが交替で最新情報の更新や新項の追加をしています。 各項を順序よく読むと(a)事務所業務内容紹介(b)桜井所長学歴(c)哲学(d)著書(e)学術セミナー(f)米国での活動内容等、情報の価値が分かります。ここに記載した情報の信頼性は、他のいかなる組織・団体・文献・電子情報よりも、格段に高く、すべての判断基準になります。情報の信頼性については両事務所のスタッフがすべて責任を負います。著作権・情報のオリジナリティを確保するため、本ブログの内容のコピー・事実関係の引用・電子媒体へのリンク等は、すべて禁止します。不正行為を確認した場合には米国感覚で法的手続きを行います。事務所への連絡・メッセージは、各項の欄外のメールマークをクリックすれば、わかるように、アメーバ会員に手続きすれば、誰でも、自由にできます。ただし、送信者の身元は、サイバーエージェントによって管理されています。
H先生
長くその道で研究している研究者にとっては、すべて常識かも知れませんが、自然科学(物理学と電気工学)や基本的な哲学(プラトン・ダーウィン・ヘーゲル・マルクス等を中心とした人文社会科学)だけしか勉強してこなかった私が、神学や宗教にまったく関心を持っていなかった私が、先生の話を起点に、比較的短時間で、世界の現状を把握し、研究テーマを設けて、その道に入って行こうとしているのですから、実に乱暴な話です。残された時間がそう多くないため、無理を承知でやらなければなりませんが、毎日、講演の合間や移動の時間、自宅での休憩時間等を利用して、多くの文献に目をとおし、問題の整理に努めています。改めて、世界の宗教信者の分布を吟味してみると、意外と知らなかったことが多く、いくつかの例外はあるものの、一般論や傾向を示せば、次のようになるように思えます。(1)ユダヤ教がイスラエルだけというのも、(2)ヒンドゥー教がインドだけというのも、理解できるのですが、(3)中東・アフリカ・東アジアの一部の国でイスラーム教の信者が多く、それから、(4)英国を除くヨーロッパ先進国や中米・南米でキリスト教カトリック系、(5)英国と米国の大部分でキリスト教プロテスタント系、(6)旧ソ連邦でキリスト教ギリシャ正教系で、意外だったのは(5)です。ヒンドゥー教では信者が牛肉を食することを禁止し、イスラーム教では豚肉、ユダヤ教ではラクダ・ウサギ・タヌキ・ワシ・ハヤブサ・トビ・フクロウ・ミミズク・ウナギ・タコ・イカ・エビ・貝類・ウニ・クジラとなっています。研究者は、信者でないため、どのような戒律があろうと、禁止事項があろうが、まったく関係なく、ただ、淡々と、研究対象を分析するだけのように受け止めていますが、禁止事項とは関係なく、私は、健康管理の都合から、食材には、特に、強い、こだわりを持っています。
桜井淳
【講演要旨】青森県下北半島六ヶ所村には、世界でも数少ない年間ウラン処理能力800tの核燃料処理工場が試運転中であり、近い将来、商業運転を開始することになりますが、私(桜井淳所長)は、阪神大震災のあった1995年の夏、耐震設計の現状調査のため、基礎工事が開始されて、まだ、鉄骨の組み立てが始まったばかりの核燃料再処理工場の建設現場を見学し、建設事務所で部長数名・副所長・所長相手に、世界の核燃料再処理工場の運転の現状と高燃焼度燃料の白金族元素の溶解の問題について質問等を行い、あわせて、ウラン濃縮工場の遠心分離器群を見学者用のガラス窓越に見学し、さらに、低レベルドラム缶廃棄物埋設施設や高レベルガラス固化体廃棄物管理棟を見学し(以上については『桜井淳著作集第3巻科学技術社会論ノート』参照)、さらに、確か、2006年の春、使用済み燃料の再処理を開始して2週間後に、再度、核燃料再処理工場の使用済み燃料貯蔵プールと50名の運転員等からなる中央制御室、再度、全体の流れの中で、ウラン濃縮工場と低レベルドラム缶廃棄物埋設施設、高レベルガラス固化体廃棄物管理棟を見学しましたが、核燃料再処理工場は、1993年4月28日に着工から、すでに、15年も経っており、建設費は、約2兆1900億円にも達し、建設に時間と費用がかかり過ぎ、いかに難しい技術であるか痛感するとともに、1977年に、米カーター政権による核不拡散政策によるプルトニウム利用技術の制限のため、制限というよりも、むしろ、絞め殺し政策に近い政策履行の中で、政策の影響は、1980年代後半から1990年代前半にかけて、欧州先進国の核燃料再処理工場の建設や建設中・試運転中・運転中の高速増殖炉が次々と閉鎖される中、英仏の商業用核燃料再処理工場だけが運転を継続し、これから日本で時期外れか何周遅れかのように核燃料再処理工場が商業運転を開始し、さらに、13年間も事故で停止し続けた高速増殖炉原型炉「もんじゅ」が性能運転を再開しようとしていますが(本欄バックナンバー参照)、世界の流れは、もはや、それらのプルトニウム利用技術の効果的利用にはなく、日本は、完全に、異次元のタイムスリップした世界に入り込んでおり、もはや、ジャック・スパロウのパイレーツ・オブ・カリビアン並みに信じがたい奇怪でおかしな妖怪の世界としか映りません。
H先生
おそらく誰もがそうであるように、私も同様に、これまで世界の出来事のひとつとして中東で発生した問題を受け止めてきました。特に、歴史的な問題としては、イスラエルとパレスチナを中心としたいわゆるアラブ-イスラエル問題です。それから、最近では、イラクのフセイン大統領の独裁に対する米国を中心とした連合軍がしかけた湾岸戦争です。それから、2001.9.11を契機とした米国のタリバンつぶしを目的としたアフガニスタン戦争、さらに、テロ支援国家と大量破壊兵器保有疑惑の中で実施されたイラク戦争です。私が特に驚いたことは、湾岸戦争開始前、イスラエルは、イラクの建設中の原子炉施設を空爆・破壊したことです。普通だったら、それでは、絶対に済まず、必ず報復があるものですが、世界の政治バランスからでしょうが、何事も起こりませんでした。つい最近、イスラエルは、シリアの建設中の原子炉施設も空爆・破壊しました。やはり何事も起こりませんでした。湾岸戦争の開始直後、イラク軍は、クウェートに進攻しましたが、その時、フセイン大統領は、米国と世界に対し、「なぜ進攻してはいけないのか、我々のしたことが悪くて、なぜ、イスラエルのパレスチナ占拠が正当化されるのか」と主張しましたが、実に含蓄があり、また、矛盾の指摘です。中東というところは、奇々怪々のおばけ屋敷のようなところであって、世界の常識では、理解できそうもないように思えます。中東の政治・経済・科学技術・宗教が統一的に理解できたら、相当よく世の中を理解できているということでしょう。現実は、イスラエルとパレスチナの歴史的経緯や現状ですら、まともに説明できないひとたちぱかりですから・・・・・・。それにしても、イスラエルは、地下施設として、プルトニウム生産炉と核燃料再処理工場を保有しており、すでに、約200発の核兵器を保有しているとされていますが、キリスト教をはぐくんだ神の国で核兵器とは違和感のある話です。イスラーム教のイランも核兵器を準備中です。いかなる神も決して核を選択しないでしょう。政治家が神の意思に反しているのです。
桜井淳