現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

大賀容疑者、大分知事のパーティー券購入 選挙も支援

2009年2月15日16時0分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 キヤノンの工場建設をめぐる脱税事件で法人税法違反容疑で逮捕されたコンサルタント会社「大光」社長の大賀規久容疑者(65)側が、大分キヤノンの工場が操業するなどした05年、広瀬勝貞・大分県知事関連の政治団体が開いた政治資金パーティーのパーティー券を購入していたと、広瀬知事の資金管理団体の会計責任者が、朝日新聞の取材に認めた。広瀬知事は取材に「報告を受けていない」と話した。

 広瀬知事の資金管理団体「勝友会21」の会計責任者によると、大賀社長側が券を購入したパーティーは、広瀬知事を支援する政治団体(07年に解散)の主催で05年10月、東京で開かれた。パー券は1口2万円で、計3028口を売った。この政治団体は勝友会21に対し、同年11月に1千万円、翌06年6月に約4200万円を寄付した。

 この政治団体の収支報告書には大賀社長の氏名などの記載はなく、購入額などははっきりしないが、報告書への記載義務のない20万円以下とみられる。勝友会21の会計責任者は「金額や時期はわからないが、東京でのパーティー券を大賀社長側に購入してもらったのは確か」と話している。

 パーティーがあった05年は、大分キヤノン大分事業所(大分市)が操業し、大分キヤノンマテリアル大分事業所の同市への立地も決定。大賀社長は、両事業所の建設などをめぐり、大手ゼネコン鹿島などから裏金を受け取り、脱税した疑いが持たれている。

 広瀬知事によると、初当選した03年の知事選では大賀社長側から働きかけがあり、支持者を紹介してもらうなどの支援を受けたという。

 広瀬知事は14日の朝日新聞の取材に、「収支報告書に記載が必要なものはきちんと記載している。大賀社長の購入の有無は報告を受けていないので知らない。知っていたとしても政治活動の自由にかかわることなので言えない」と話した。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内