イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃が「停戦状態」になって、まもなく1か月となります。ガザでは数千人の人たちがテントでの生活を余儀なくされており、境界の封鎖も続いたままです。
今も数千人がテント生活を余儀なくされているガザ。破壊された建物の復興はまったく進んでいません。復興に不可欠なセメントを、ガザを支配するハマスが武装製造に使う疑いがあるなどとして、イスラエルが供給を許さないのです。
「イスラエルはハマスを標的にしたの?違う、市民でしょ?これだけ家を破壊して・・・」(テントで暮らす女性)
そして、攻撃が激しかった地区で、あるものを見つけました。イスラエル軍は多くの民家をめちゃめちゃに破壊したうえに、一部の兵士は落書きまで残していきました。
「アラブは死ぬ必要がある」「1人を倒した。残るは99万9999人だ」。破壊を免れた民家には、イスラエル兵による多くのこうした落書きが残されており、中には「アラブ」と書かれた墓が描かれたものもありました。
攻撃について、ハマスのみが標的などとしてきたイスラエル軍ですが、ガザでは今、それを信じる人は誰もいません。両親を亡くした少年は、復讐を口にします。
「イスラエルは敵だ。憎い。やつらは両親と兄弟を殺した。僕は復讐する」(両親を亡くした少年)
暫定的な停戦状態となってまもなく1か月。しかし、ガザの人々のイスラエルへの憎しみは今も拡大しています。(14日17:39)