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正攻法で勝ち抜く決意 五輪招致で石原都知事
「さあ、これからだ」。2016年の夏季五輪招致を目指す東京都の石原慎太郎知事は13日の定例記者会見で、本格的な国際招致レースに挑む意気込みを見せた。
定例会見に先立って行われた立候補ファイル公表の記者会見。冒頭あいさつした石原知事は「新しいパターンのオリンピックが、ひとつの人類のお祭りとして、東京で出来上がることを確信している」と招致に自信をのぞかせ、「最後は一人一人の人間関係の積み上げが投票の結果になってくる」と述べた。
また、「日本は率直に言って狡知(こうち)にたけた外交は展開できない」と弱点を認めつつ、「誠意を尽くし、持てる可能性を追求する」と正攻法で招致レースを勝ち抜く決意を示した。
東京五輪の魅力については「地球環境の大切さを世界に発信する絶好の機会」「世界最高の環境の中で、ヒーローたちがつくりだす最高のドラマをみせる」とアピールした。
また、民主党の反発などで延期されている五輪招致の国会決議については「(立候補ファイルの)提出には間に合わなかったが、近々議決されるだろうと確証を得ている」と話し、石原知事の説明不足を指摘した同党の鳩山由紀夫幹事長と“行き違い”があったとの認識を示した。
立候補ファイルで「世界平和」を強調している点については、日本が唯一戦後60年平和を貫いてきたことに触れたうえで、「五輪開催で世界に平和を呼びかけることができる」と訴えた。