2009年01月26日

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

オーストラリアン・オープンでセルビア人とボスニア人の起こした暴動事件は、世界中に報道されました。そのなかから約20紙にわたる記事をオンラインで調べ,記事の内容について調べてみました。

記事のほとんどが、事件の概略だけでなく、ボスニアのデリックとセルビアのジョコヴィッチのコメントを載せています。それは彼らの試合の直後に起こった事件で、この試合について罵り合いが高じて椅子をなげたり、殴り合ったりする暴力事件に発展したために、二人のコメントを載せたことは当然のことだと思います。

二人のコメントについては、前回の記事に詳しく書きましたのでご覧いただきたいと思います。私が一番危惧していたことがやっぱり起こりました。それはジョコヴィッチの発言です。メディアは彼の言ったことをそのまま掲載しました。

記事の内容は大半が、ジョコヴィッチはこの事件に関して「テニスに集中できなくなるから」という理由で、暴動を起こしたセルビアファンへのコメントを拒否した・・・となっています。

これはジョコヴィッチにとって大変マイナスなイメージを与えました。私が予想したように、彼の言葉が彼の意思とは関係なく一人歩きしてしまいました。

「テニスを応援してくれるのは嬉しいが、暴力行為は認められない」の一言がなぜなかったのか、と私はブログで書きました。もしあの場で言いそびれたのなら、彼の公式サイトでコメントを残す配慮があってもよかったのでは、とも書きました。

この事件を報道した代表的なメディアを紹介しますと、

ニューヨークタイムズ:『テニス・フーリガンズ?』

チャイナポストオーストラリアズ・ヘラルド・サン:

最もジョコヴィッチに厳しい記事を掲載したのは、オーストラリアのメジャーな新聞、The Australianです。

Djokovic a Loser 『ジョコヴィッチはルーザーだ』という大変てきびしいタイトルの記事を掲載しています。

このLoserの言葉は「ダメな奴」というニュアンスがあり、普段は新聞の見出しには見られない軽蔑の意味が含まれています。彼がこの事件についてコメントを控えたことについて、パトリック・スミス記者は以下のように書いています。

As a sportsman proudly representing his country and idolised by people linked in whatever tenuous ways to Serbia, Djokovic had a duty to speak out and show leadership to a small group intent on mayhem if given the slightest opportunity, never mind provocation. He failed.

「セルビアを代表するスポーツマンとして、またセルビアの国民のアイドルとしてジョコヴィッチは発言する義務があり、暴力を目的としたグループを諌めるリーダーシップをとる義務がある。たとえそれがどんな小さな機会であっても、それが彼らを怒らせるようなことがあっても、彼には行動をとる義務があった。しかしジョコヴィッチはそれをしなかった。」

Djokovic should have spoken out loudly and bravely, condemning the reckless, spiteful behaviour that is becoming so frequent that is in danger of smearing the Australian Open permanently. News and vision of the incident made international websites within minutes.

「ジョコヴィッチはオーストラリアン・オープンの名を汚すような、あまりにもたびたび繰り返されるこのような無謀で悪意に満ちた行動を、勇気をもって大声で非難するべきだった。この暴動事件のニュースや映像は世界中に数分でウェブサイトに載ってしまった。」

ここで理解しなくてはならないのは、このような厳しい記事が書かれる社会的背景と暴力事件を起こした若者達の実態です。彼らのほとんどがオーストリアへ移住した三世のジェネレーションだと聞きます。バルカン戦争の経験していないオーストラリア生まれの彼らは、Hooligan(ごろつき)の集団として、サッカーの観戦にやってきては暴力事件を起こすことでも知られ、オーストラリアでは社会問題になっているのです。あまりにも暴力事件が重なり治安のために、サッカーリーグをエスニックにかたまらないよう解体して再編成をしたとききます。喧嘩を求めてスポーツイヴェントにくる彼らの行動は、政治活動ではなく、社会の治安を乱すアンチ社会行動であることから、彼らを批判しなかったジョコヴィッチが厳しく非難されたのです。

ヨーロッパでもセルビア人の過激なフーリガンは有名です。良識のあるセルビア人たちのためにも、彼らの行為は非難されるべきです。それが影響力の大きいジョコヴィッチがしなかったことに記者は失望したのだと思います。

民族の対立を装った卑劣な行動は断じて許されるべきではなく、その意味でも、クロチア人のリュビチッチの発言は評価されてよいと思います。また、同じセルビア人のイヴァノヴィッチも「暴力はゆるされない」というコメントを発表したそうです。このように国を代表する選手たちが声を大にして訴えていくことが、平和への大きな貢献につながり、とても大切なことではないかと思うのです。

by tennisnakama

posted by tennisnakama |14:18 | オーストラリアン・オープン | コメント(15) | トラックバック(0)
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「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

はじめまして。
少し話が理想論的な極論に向かっているような気がするので、思い切ってコメントさせていただくことにしました。

この問題は、民族対立という非常のデリケートな問題です。
たくさんの血が流れ、多くの憎しみが生まれた末の問題です。

そして、サッカーにしろ、テニスにしろ、このような問題を起こす観客たちは、チームや選手を応援しに来ているわけではなく、この紛争の末生まれた憎しみを持って、民族間の対決を投影しに来ています。
今回問題を起こした観客たちは、ジョコビッチやデリッチの試合を見に来ているわけではなく、彼らの対決を利用し、民族間の対決を投影しているのだと思います。

ボスニアがNATOに空爆されたのは、国連がセルビア側に停戦を持ちかけたのをセルビアが拒否したからだったと記憶しています。
そのせいかどうかはわかりませんが、一部では、セルビアは民族浄化の主役としてあげられている節もあるくらいです。
(最近では、各民族とも非情な行為に及んでいたのがわかっています。)

もし、ジョコビッチが、争いは良くないと言えば、相手がボスニアでなくとも、この民族間分裂によって悲しい思いをしたセルビアの人の思いを理解しない発言と取られかねません。
あの悲しみを忘れろとでも言うのかと言われるでしょう。
また、セルビア人に迫害された民族の人たちが、ジョコビッチの発言をどう受け止めるかを考えた時、彼にとっては全く想像できないくらい恐ろしいものだとは思いませんか?

政治家でなく、スポーツ選手であるからこそ、その発言は捻じ曲げられることもあります。
実際、現在のセルビア政府とボスニア政府がどのようなスタンスでいるのか、ジョコビッチにはわかっていたでしょうか?
わかっていても、セルビア政府のスタンスでボスニア政府のことを考えずに発言できたでしょうか?

ジョコビッチに何をすべきとか言うのは簡単です。

でも、ひとつのテニスの大会を丸く収めるのと違って、この問題についての発言の重さは彼には計り知れないほどのものがあると思います。
同じセルビア人でも、もうこの悲しみを忘れたいと思っている人もいれば、絶対に忘れられない人もいるのですから。
そして、セルビアが関係した多くの周辺民族にとっては、彼はセルビア人であることには変わりないのです。

タイガー・ウッズが、自国を元気づけるために顔を出したのとは全く意味が違います。
もし、ジョコビッチがこの問題に対して、何か民族間の中に再び一石投じるような言葉を投げ入れたなら、デリッチのようにアメリカにいる選手の言葉とは違う波紋が広がるでしょう。

彼がこの問題については発言をすれば、民族間対決を投影しに来ている観客たちの思うつぼでしょう。
そうしたら、彼はテニスを続けるどころの話ではなくなってしまうのではないでしょうか。

あなたの意思にかかわらず、あなたが今していることは、自分の意見を正当化すべく、同じような意見を探し当て、それを掲載することによって、これほどまでに素晴らしいプレーをしているジョコビッチを中傷・誹謗していることになっているとは思いませんか?

posted by 通りすがり | 2009-01-26 15:40

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

ジョコビッチがルーザーだと思うのは勝手ですが、セルビア人の彼だからこそ抱えている、周りの人たちには到底考えられないような複雑な状況や想いがあるんだろうし、それを他の国の人がとやかく口を挟むことではないと思います。ジョコビッチが一言言えばよかったといいますが、その一言の重さを十分すぎるほどわかっているからこそ彼にもためらいや苦悩があったんだと思います。今回のことだけで彼の名誉を傷つけたりすることは到底許されることではありません。

posted by united | 2009-01-26 16:58

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

Tennisnakama様

 本件についてさらなる執筆をいただきありがとうございます。

 
 リンクされていたすべての記事および読者コメントを読まさせていただきました。ジョコビッチがコメントを控えたことについて賛否両論の意見が書かれていて大変興味深く読ませていただきました。トッププレーヤーとしてのロールモデルとして発言すべきであったという意見、騒動に対処するのは大会当局が行うことであってジョコビッチがいちいち対応することではない、という意見などなど。

 懸念していた、「本件はセルビア人にとって言及してはいけないタブー」であって、「下手にコメントするとジョコビッチおよび彼の関係者に危害が及ぶ。だから発言できなかったのだ」という内容の記述はまったく書かれていませんでした。やはり政治的に触れてはいけない微妙な問題ではないようですね。

 ちなみに私は「発言して欲しかった」の立場です。理由はそれがトッププレーヤーとしての務めであるから(ロールモデルです)。


 通りすがり様

 横レスですみません。Alpha Roadと申します。本ブログに最近コメントを書き始めた者です。

 本件に関して、本ブログ「民族対立の暴力事件に思う」においてTennisnakamaさんとコメント欄で意見のやり取りを行いました。そして「本件はチンピラ同士の諍いの色彩が強く、政治的背景は乏しい」ものと推察される、との意見一致を得ました。詳細は「民族対立の暴力事件に思う」をお読みください。

 通りすがりさんの意見、興味深く読まさせていただきました。ご意見に関していくつか質問があります。

・ このように考えられた意見を裏付けるニュースソースはなんでしょうか?ぜひお教えください。拝読したく思います。

・ 「彼がこの問題については発言をすれば、民族間対決を投影しに来ている観客たちの思うつぼでしょう。そうしたら、彼はテニスを続けるどころの話ではなくなってしまうのではないでしょうか。」と書かれていますが、過去にそのような類似事件があったのでしょうか?テニスを続けられなくなったプレーヤーがいるのですか?他のスポーツでも結構です。そのようなことが書かれた記事がありましたらお教えください。

・ クロアチア人であるリュビチッチ、セルビア人のイヴァノヴィッチは今回の騒動に関して「反暴力」の声明を発表しています。過去にはクロアチア人のアンチッチも同様の声明を発表しています。ではセルビア人であるジョコビッチがコメントできなかったのは何故だとお考えですか?その理由を裏付ける記事などがありましたらお教えください。

以上の質問にご回答いただけたら幸いです。よろしくお願いします。

また、私がジョコビッチに発言して欲しかった、という考えを持っていますが、それは彼を誹謗中傷するという考えからでは決してありません。ジョコビッチというすばらしいテニスプレーヤーが、すばらしいロールモデルとなってほしい、その思いから「彼に発言してほしかった」と思うのです。

 長文、すみません。

posted by Alpha Road | 2009-01-26 17:03

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

私も通りすがりですが、通りすがりさんの意見に賛同いたします。

日本に住んでいるので、よく情報が入るのは、サッカーのオシム元日本代表監督ですが、彼の姿勢はAlpha Roadさんの質問の例にあがるのではないでしょうか。

以下(Wikipedia)よりオシム監督がスポーツ以外の発言に対する姿勢の記事です。

「スポーツジャーナリスト以外への受け答えは温厚でありながら、非常に慎重である。これはオシムが各所で語っているとおり、かつて経験したユーゴスラビア内戦の時期に「マスコミが戦争を始めさせる」という様を見せ付けられてきたことに起因するものである。」
そして、このユーゴスラビア紛争によって、旧ユーゴスラビアの選手が家族の命が危険にさらされることを理由に代表選手から去っていったという事実もあります。

私はジョコビッチがこの件で、沈黙し、警戒心を持っていても当然だと思いますし悪いことをしているようには思えません。

しかし、この件を2度に渡って執拗に掲載されるTennisnakamaさんの行為はTennisnakamaさん本人の意志は分かりませんが、「平和への願い」というより、「ジョコビッチに対する中傷記事によっての自己正当化」のように受け取れました。

posted by 通りすがり2 | 2009-01-26 19:10

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

私も通りすがりですが、通りすがりさんの意見に賛同いたします。

日本に住んでいるので、よく情報が入るのは、サッカーのオシム元日本代表監督ですが、彼の姿勢はAlpha Roadさんの質問の例にあがるのではないでしょうか。

以下(Wikipedia)よりオシム監督がスポーツ以外の発言についての記事です。

「スポーツジャーナリスト以外への受け答えは温厚でありながら、非常に慎重である。これはオシムが各所で語っているとおり、かつて経験したユーゴスラビア内戦の時期に「マスコミが戦争を始めさせる」という様を見せ付けられてきたことに起因するものである。」
そして、このユーゴスラビア紛争によって、旧ユーゴスラビアの選手が家族の命が危険にさらされることを理由に代表選手から去っていったという事実もあります。

私はジョコビッチがこの件で、沈黙し、警戒心を持っていても当然だと思いますし悪いことをしているようには思えません。

しかし、この件を2度に渡ってしつこく掲載されるTennisnakamaさんの行為はTennisnakamaさん本人の意志は分かりませんが、「平和への願い」というより、「ジョコビッチに対する中傷記事によっての自己正当化」のように受け取れました。

posted by 通りすがり2 | 2009-01-26 19:14

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

Alpha Road様

私たちには想像力があまりにないと思いませんか?

この意見は、Tennisnakamaさんがオーストラリアのチンピラ相手に、ジョコビッチが声明をすべきだと思って書いたのでしょうか?
それを訴えるためにタイガー・ウッズまで引き合いに出したのでしょうか?

そうではないと思います。

ニュースソースとは何のソースでしょう?
あえてニュースソースにこだわるのであれば、ぜひ、ボスニア戦争について御調べになってほしいです。
今回の騒動を起こしたのはチンピラかもしれません。
そうであれば、この世の中には数知れないチンピラがいます。
私はボスニア戦争があったからこそ、このようなことが起きているのだということに疑いを持っていません。
今回の騒動を些細なことだと受け取っている人もいれば、本当にデリケートな問題と受け止めている人も多いはずです。

もし、中国で錦織が試合をしてる最中に、半日的な騒動を起こす観客がいたら、錦織は何と答えればいのでしょう?
中国のメディアに過去の戦争での日本の非人道的な行為を影においた観客の騒動について聞かれたら、何と答えればいいのでしょう?
いろいろな受け答えをした結果を想像してみてください。

各国のサッカー代表は、どんなに根の深い関係を持った国で試合をしなければならなくても、彼らは、決して政治的なコメントとして受け取られてしまいそうなコメントは出していないと思いますよ。
今回のジョコビッチとデリッチのように、ピッチ内でお互いの健闘を讃え合うことでスポーツと政治を切り離していると思います。
決してそれ以上のことはしていないと思います。
それは、彼らの仕事ではないからです。
テニスが世界でトップになるのであれば、みんなロールモデルであるべきですか?

あなたがたが、彼をロールモデルにしたいと思うのは勝手ですが、その考えをこのような場で盛り上げるより、政治家やジャーナリストを批判するのが先じゃないですか?

それに、なぜ、彼がしないかったこと、できなかったことに、理解を示そうとしないのですか?
仮に、あなたがとの言うように、ジョコビッチがそうあるべきだと思ったら、もしかしたら、今後、発言する可能性だってあるじゃないですか!

これほどのプレーを見せて全豪に集中している彼に、その時間を与えもせずに、たたみかけるように、この問題を大きくしていくことが、彼のテニスを語ろうとしている人のすることですか?

私はテニスが素晴らしいスポーツであることとその影響力で世界平和だのというのを一緒にして、選手たちがテニス以外のことで何をすべきだとか言われるのはうんざりです。

posted by 通りすがりオリジナル | 2009-01-26 19:39

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

 通りすがり2様

  オシム監督に関してお教えいただきありがとうございます。こういった考えの方がいらしたのですね。勉強になりました。

  もしもジョコビッチが同じような意見の持ち主で、それを根底にコメントを控えたのなら、それをはっきりと言ってくれたらよかったですね。「私はこういった考えを持っています」とオシム監督のように自分の意見を示していれば、今回のような騒動に巻き込まれずに済んだのではないでしょうか?

posted by Alpha Road | 2009-01-26 19:46

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

通りすがりオリジナル様

 ご回答ありがとうございます。

 書いていただいた回答に関して、質問および意見があります。よろしくお願いします。以下、その点についてコメントします。

・ 「そうでは無いと思います」と書かれていますが、ではどのようにお考えなのでしょうか?お教えください。

・ ボスニア戦争に関しては、私もある程度のことは知っています。それが理由でジョコビッチはコメントを控えたかもしれない、とも考えましたが、「本当にそうなのだろうか?」と思う気持ちもありました。それでニュースソースはありますか?と尋ねたのです。この件については、通りすがり2さんからのオシム監督の情報があり、「なるほど、そのように考える人は実際にいるのだ」と納得した次第です。

・ 中国での錦織との例を出されていますが、それはあまりに極端な例で、今回のジョコビッチの件と比べて論じるのは無理があるのでは、と思います。おそらく「反日感情が高い中国国内で、多数の中国人プレスに囲まれる錦織」という例だと推察するのですが、今回の場合はオーストラリア。プレスは世界各国からの記者たち。反セルビア色が強い会場ではありません。

・ サッカーの代表が政治的発言をしないこと。お教えいただありがとうございました。それはサッカーの世界では暗黙の了解なのでしょうか?けれどテニスの世界は違います。リュビチッチ、アンチッチ、イヴァノヴィッチは今回の件について発言しています。テニス界ではタブーではないのです。もしジョコビッチが政治的発言はしないというポリシーであれば、その旨、前もって記者たちに言っていればこのような騒動にはならなかったのに、と思います。

・ ロールモデルに関してですが、欧米では日本以上にアスリートに対して「良き規範であれ」ということを強く求められています。それもトップに位置するほど、求められる度合いはより強くなります。よろしければそういったことが書かれた参考書がありますのでご紹介しましょうか?
「あなたがたが求めるのは勝手」とのご意見ですが、求めているのはわたしだけではなく、欧米人は、トッププレーヤーはロールモデルたれ、と望んでいるのです。

・ 「今後、発言する可能性があるじゃないですか」とのこと。そのとおりです。是非発言して欲しいし、またなぜコメントを控えたのか、に関しても理由を語って欲しいです。

・ 「この問題を大きくしていくことが、彼のテニスを語ろうとしている人のすることですか?」とのこと。私はジョコビッチのファンですし、彼のテニスを見るのは大好きです。しかし、だからといって彼の行動、言動に関して、「すべて賛成!」という態度は取りません。彼の対応に誤りがあると思ったら、「それは誤っている」と主張すべきだ、という考えです。今回のプレスでの彼の対応は適切でなかった、と私は考えています。

 以上、質問、意見を書かせていただきました。ご回答、そしてご意見、お待ちしています。

posted by Alpha Road | 2009-01-26 20:57

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

度々失礼いたします。

ジョコビッチの事ですが、彼の父方の故郷はコソボであり、セルビアからのコソボ独立宣言に対し、
「コソボはセルビアである」という声明を出し
セルビア要塞地帯を訪問しました。、彼を必要とする多くの人々に、支援と希望を与えるための訪問であると語っています。

これは2008年の話です。
しかし、このことがセルビアでは叩かれる事になり
「政治に関わるつもりはなかった」と釈明しています。
(コソボ独立の件に関してイワノビッチ、ヤンコビッチは沈黙を守っています)

それ以降、ジョコビッチは自国の政治問題に関する質問に対して、ノーコメントで通しているようです。

彼は、無関心、というより関心を持ったため、意見が言えなくなってしまった(上記のタブーを犯したために?)という方が近い気がします。

posted by 通りすがり2 | 2009-01-26 21:46

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

 通りすがり2様

 たびたびのご教授ありがとうございます。
 
 そのような経緯があり、叩かれたことがあったのですね。それなら、「僕は政治に関してはノーコメントといポリシーなんだ」とはっきりとメディアに伝えるべきですね。そうしないと同じ事(今回のような騒動)を繰り返してしまうかもしれませんから。

posted by Alpha Road | 2009-01-26 21:53

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

前回のコメントの訂正です。

「ノーコメントといポリシー・・・」ではなく、「ノーコメントというポリシー・・・」です。「う」が抜けていました。

すみません。

posted by Alpha Road | 2009-01-26 22:02

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

こんにちは。

1.
錦織のことは、極端な例ですか?
それとも想像できないから、極端と言っているのですか?
極端な例と思おうが、そうでない例があろうが、このことを想像していただければ、ジョコビッチのこともわかっていただけると思いましたが、それは無理のようですね。

2.
ルビチッチたちが言えば、ジョコビッチも言わなければならないという論法はあまりに子供じみていませんか?
あなたがここでブログで叫んでいるのと同じように、ジョコビッチには何も言わない権利があります。

3.
欧米が日本以上にロールモデルを求めているというのは、どのように証明できるのですか?
アメリカでは、そうかも知れませんが、ヨーロッパは決してそうではないような気がします。
かといって、証明はできませんし、しようとするつもりもありません。
そんなことは、大事なことではないと思うからです。
なぜ大事なことと思わないかをあなたに説明するつもりもありません。
これは私が感じていることですから。
私が感じていることを説明するつもりもありません。
私は、誰にも同意を求めるつもりはありませんし、同意を求めることで自分が正しいかどうかを証明するつもりもありません。

4.
ジョコビッチの「しなかった」ことに対して、何かを言うのは勝手ですが、何も悪いことをしていないジョコビッチに公に「それは誤っている」と言うのを、普通、私たちは誹謗中傷と言います。
彼は何も悪いことはしていないからです。
そして、あなたには、ジョコビッチが何も言わなかったことについての根拠がないからです。
未だにこのことを人の目に触れるブログで2度にまでわたって言及するあなたの気持ちがわからない上、さらなる議論を重ねる意味が私にはわかりません。
どれほど、ジョコビッチがロールモデルにならないことが不満かどうかは知りませんが、
自分が正しいと思うのであれば、お好きなようにすればいいと思います。
私は、自分が正しいかどうかはわかりませんが、間違っていると思えば、自分を律する気持ちはあると自負しています。
それについて根拠やソースを求められてもお答えできませんが。

posted by 通りすがりオリジナル | 2009-01-26 22:40

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

あなたの引用したThe Australianの記事には、多くのコメントが寄せられています。

あなたと同じ考えの人もいれば、正反対の人もたくさんいます。

この記事をを紹介したあなたには、このコメントも紹介する義務があるのではないですか?

非難されるのも覚悟でというのであれば、絶対に紹介すべきだと思いますが。

posted by 通りすがり3 | 2009-01-27 04:11

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

コメントを下さった皆様へ:
いろいろ興味深いコメントをありがとうございました。

世界平和を願わない人はいないはずです。ここで皆さんに質問です。

「今まで平和のために行動をおこさたことがありますか? そして努力されていることはありますか?」

私は911で友人の家族を失い、大学の先輩を失い、夫を危うく失い、しかも近くで遊んでいた息子は1993年の爆破で5時間行方不明になりました。ロンドンの爆破で友人が怪我をしましたし、イスラエルの友人の実家の町が爆撃に合いました。悲しい出来事はまだまだあります・・・私の平和への願いは、新聞記事やお茶を飲みながら討論する贅沢なものではなく、日常生活と密接につながった真剣な願いなのです。分かっていただけますでしょうか。正論云々と言っている間に、地下鉄が爆破されるかもしれないのです。ですから私には言葉は遊びはありません。

日本からの原爆反対のグループの通訳、ピース&ジャスティスのデモ、ビラ貼り、いくらやってやりすぎるということはないと活動を続けています。

これからは行動の時間とさせていただきます。私の紙上でのコメントはイヴァノヴィッチのコメントにかえさせていただき、これで最後とさせていただきます。

イヴァノヴィッチより(1月23日)
http://www.tennis-x.com/story/2009-01-23/i.php
「とても悲しいことです。スポーツは人々を一つにするすばらしいものだからです。例えどこの生まれであろうと関係ありません。大切なのは、皆がテニスやスポーツを楽しみエンジョイできるのことです。こんな出来事が起こってしまって本当に悲しく思います。」




posted by Tennisnakama | 2009-01-27 06:03

「ジョコヴィッチはルーザーだ」の記事の背景

これでコメントは打ち切らせていただきます。ありがとうございました。

posted by tennisnakama | 2009-01-27 11:19

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