【ワシントン及川正也】オバマ米大統領は23日、人工妊娠中絶を実施・支援する国際団体への資金援助規制を解除する大統領令に署名する方針を固めた。ロイター通信が伝えた。援助規制は保守派の支援を受けて当選したブッシュ前大統領が01年1月に決定したが、オバマ氏はこれを覆す意向を示していた。
規制は、連邦政府から援助を受ける非政府組織(NGO)に海外での人工妊娠中絶の支援などを禁じる内容。
オバマ大統領は22日、女性の人工妊娠中絶の権利を認めた連邦最高裁判決から36年にあたるのに合わせて声明を発表。「女性の権利を守る」として、規制撤廃を実施する考えを示唆していた。
毎日新聞 2009年1月24日 東京朝刊