コラムメニュー

ここから本文

コラム

【なにやっ10】G大阪、新スタジアムへの期待

2009.2.12 10:27
操作メニューをスキップして本文へ

 少し前の話になる。

 G大阪の今年度の新体制発表記者会見が行われた先月29日、同じ場所で第2回サポーターズミーティングが行われた。平日昼間にも関わらず、集まったサポーターは約300人。さまざまな質問、要望が飛び交う中、やはり最も関心を集めたのが新スタジアムの建設についてだった。

 現在は収容2万人と少しの万博記念競技場を使用。一度でも訪れたことがある方ならお分かりだろうが、このスタジアムはお世辞にもきれいとはいえない。他のサッカー専用スタジアムなどと比べてスタンドからの景観は著しく悪く、ピッチ上での魅力的なサッカーも、それを感じ取るためには見る側の努力と集中力が必要になる。アジア王者のスタジアムとしては、明らかに物足りない。

 最近では8割以上の入りを見せる万博だが、シーズンシートの売り上げは断トツに悪い。浦和が60%近くを占めるのに対し、G大阪は20%ほど。また万博の特長として、男性客の1人観戦が多いという。「ボロボロの席を1年買い取っても優越感がない」。「なんとなくダサい」。「にわかファンを誘いづらい」。心理的にはそんなところだろう。チームが強い間は良いとして、このままでは弱くなったときに誰もスタジアムに足を運ばなくなる恐れがある。

 もちろんクラブ側も重々承知だ。G大阪の金森社長はこの日、「どんなに遅くても2011年までには新しいスタジアムを完成させたい」と力強く宣言。これから最終的な建設予定地の絞り込みを行い、今年の夏までには着工させたい意向を示した。先月末からは、社長を含めた特別チームが欧州各国のスタジアムを視察。「アンフィールドみたいなのが良いね」と金森社長は笑う。

 早く見てみたい。我々の期待も膨らむばかり。新スタジアムで掲げる優勝カップ−。今は、そんな夢を見ている。

三和 直樹(みわ・なおき)

三和直樹1979年(昭和54年)1月1日、大阪府生まれ。天理大卒。06年3月入社。取材に行った関西J4球団で10戦連続勝ちなしを経験し、“負の男”と名付けられた。趣味はサッカー、麻雀と競馬を少々。好きな食べ物はポテトチップス。昔は鋭い読みと高い身体能力が武器のセンターバック。


PR

企画特集

注目サイト