【ミュンヘン=金井和之】アフガニスタンのカルザイ大統領は8日、ミュンヘン安保会議で演説し、イスラム原理主義勢力タリバーンのうち国際テロ組織アルカイダなどと関係のないメンバーに「家に帰るように」と呼びかけた。
カルザイ氏は「法に従い、平和で、ごく普通の生活を求める」という条件付きで、タリバーンと和解を進める意向を表明。治安の悪化から大統領選が8月に延期されており、今後の混乱を避けたい狙いがうかがえる。
カルザイ氏は選挙の公正さとその後の安定を確立する上で、国際支援の必要性も訴えた。これに対し、会議の参加者は支援の意義は認めたものの、汚職防止など政府へ注文をつける意見も出た。