福岡市は10日、市内の小学校の学校給食で、「料理が冷めやすい」などの声があるアルマイト食器の使用をやめ、樹脂製の食器を導入すると発表した。4月から小規模校から順次採用し、新年度中に全校に拡大する。
市によると、市内の小学校では、2001年度以降に新設した3校を除く144校でアルマイト食器を使用。同食器は、丈夫さや軽さなどの利点がある半面、熱い料理だと食器が持てない▽見た目に冷たい感じがする‐など欠点があり、改善を検討してきたという。
市は今回、国の「地域活性化・生活対策臨時交付金」を利用、144校に内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)などの有害物質を含まない「ポリエチレンナフタレート」を原料とした樹脂製食器を導入。対象の児童・生徒数は約7万4400人を見込む。同市の中学校ではすでに、ワンプレート(一体型)の樹脂製食器が使われている。
同市は2月定例議会に提案する補正予算案に、食器代など関連予算約1億7300万円を盛り込む。補正予算案には、計約65億円の経済対策関連費を盛り込む。
=2009/02/10付 西日本新聞夕刊=