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エキスポランドが民事再生法申請 負債総額16億円 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:建築・住宅
昨年5月に1人が死亡、19人が負傷したジェットコースター脱線事故を起こした大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」(清水忠一社長)が、民事再生法の適用を大阪地裁に申請し、保全監督命令を受けたと発表した。負債総額は16億円。来春の営業再開を目標にスポンサーを探していたが、事故による大幅なイメージダウンがネックとなった。今後は金融機関の協力を求めて支援企業を探し、遊園地再開を目指すという。
事故後にいったん営業を停止し、昨年8月に営業再開したが、別のコースターでトラブルが起きるなどして客離れに歯止めがかからず、12月から再び休園。19年度の赤字額は約10億円に上り、今年3月に社員約50人を解雇した。
一方、同社は全面改装の上再開することを目指し、食品会社など7社と交渉。一時はサッカーJリーグのガンバ大阪と提携し、園内にスタジアムを建設する案も浮上していた。
銀行からの追加融資が受けられない中、最終的に、独立行政法人「日本万国博覧会記念機構」に年間約2億円支払っている地代の減額交渉がまとまらなかったことから、今月24日の取締役会で民事再生法申請を決めた。
清水社長は会見で、来年春としていた再開時期を「白紙」とした上で、「親子三世代で安心して遊べるファミリー向けの施設にしたい」と述べ、今後も事業を継続する意欲を示した。