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昨年1年間の犯罪情勢まとめる 和歌山県警
和歌山県警は平成20年(1〜12月)の県内の犯罪情勢をまとめた。刑法犯は1万4304件で、前年比843件の減少(5・6%減)だった。ピーク時の13年(2万4273件)からほぼ半減したが、検挙率も前年から3・2ポイント減り29・1%にとどまった。
刑法犯の上位は、自転車盗2518件(17・6%)▽器物損壊2108件(14・7%)▽車上ねらい1188件(8・3%)▽オートバイ盗1121件(7・8%)−などの順で街頭犯罪が目立った。特にオートバイ盗は前年から112件増加した。県警によると、街頭犯罪は中高生が手を出すケースが多いという。
殺人や強盗などの重要犯罪は85件起きたが、前年から31件減少した。刑法犯全体の検挙率は3割を下回ったが、重要犯罪に限ると72・9%に達した。人口1000人当たりの犯罪発生件数は14・02件で、都道府県別ではワースト12だった。特に高かったのは岩出市(20・09件)で、県警は都市部からの流入人口の増加が原因とみている。
また、振り込め詐欺の被害は179件で前年から2件減ったが、被害総額は約1億6900万円で約106万円増えた。還付金詐欺に限ると67件で、前年比46件の大幅増だった。振り込め詐欺はATM(現金自動預払機)で振り込ませるほか、現金を郵送させるなど新手の手口が次々と登場している。県警は今後、定額給付金を名目にした手法も出てくるとみて警戒を強めている。