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「鹿島裏金」コンサル社長ら5人逮捕 脱税容疑
このニュースのトピックス:企業・経済事件
ゼネコン最大手「鹿島」(東京)がつくった裏金などをコンサルタント会社「大光」(大分市)グループの「ライトブラック」(同)が受領して脱税したとして、東京地検特捜部は9日、法人税法違反(脱税)容疑で、大阪市のコンサル会社「浪速コンサルタント」社長、難波英雄容疑者(61)ら5人を逮捕。特捜部は「大光」と「ライトブラック」の大賀規久社長(65)の逮捕状を取っており、鹿島の裏金工作の全容解明を進める。
特捜部によると、大賀社長らは大手精密機器メーカー「キヤノン」(東京)の大分市内の子会社の工場用地造成工事などを、鹿島が受注できるよう仲介した。難波容疑者が関係する建設会社に架空工事を孫請けさせるなどして鹿島に約5億円の裏金をつくらせ、これを受領。架空経費を計上する手口で裏金を含む法人所得約10億円を隠し、約3億円を脱税した疑い。
大賀社長が経営する複数の会社はキヤノングループの関連事業を受注するなど得意先としていた。このキヤノン側との関係を生かして、鹿島の受注を仲介。鹿島側から受け取った裏金などは、受注の成功報酬だったとみられている。