延命停止阻止で緊急政令 イタリア政府、植物状態女性に【ウディネ(イタリア北東部)6日共同】17年前の交通事故で植物状態となったイタリア人女性、エルアナ・エングラロさん(38)の家族が回復の可能性はないとして延命措置の停止を求めていた問題で、同国政府は6日、同措置停止を阻止するための緊急政令を閣議決定した。ANSA通信が伝えた。 エングラロさんが入院している北東部ウディネの病院は同日、栄養補給管から送られる栄養と水分の量を減らす延命停止処置を開始したが、政令は医療従事者などに対し今後、栄養補給管を外すことを禁じている。 延命停止をめぐっては、ローマ法王庁(バチカン)が猛反発。イタリアでは世論を二分する騒ぎとなったが、中道右派ベルルスコーニ政権はバチカンや一部カトリック団体の意向に配慮、特定の事案に対する政令という異例の措置に出た。 病院は政令決定前、数日中に栄養管を完全に抜く方針を表明。その場合は、約2週間で絶命するという。 【共同通信】
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