現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 社会
  4. その他・話題
  5. 記事

「料理」戦士クックマン、夢のリングへ 栃木・大田原(1/2ページ)

2009年2月8日12時0分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真器用に大根のかつらむきをするクックマン=栃木県大田原市元町1丁目の「らーめんこげん」

 白い覆面に黄色いマント。栃木県大田原市に地球の食の平和を守るヒーローがいる。「クッキング戦士 クックマン」だ。県内外でダンスやアクションを交えた料理ショーを披露している。「人を楽しませることが好き」という彼は10日、もうひとつの夢だった格闘技のリングに立つ。(白井裕子)

 クックマンは「クック」だけに9月9日生まれの99歳というのが公式プロフィル。元は板前の男性で都内の割烹(かっぽう)などで数年間、包丁を握り、06年に故郷の大田原市に戻りラーメン店を開いた。

 板前時代から、いつも「料理をエンターテインメントにしたい」という思いがあった。プロレスラーにあこがれた中学生の頃から、自分のパフォーマンスで観客を喜ばせることが夢だったからだ。誰もやったことのない料理ショーをしようと考えた。

 より観客の興味を引くためにはどうしたらいいか。好きだったプロレスなどをヒントに、音楽に合わせ踊りながら料理をする覆面ヒーロー「クックマン」を思いついた。

 07年秋、ラーメン店を一夜限りのクラブに変えた。白い覆面姿で、ノリのいい音楽に合わせ、フライパンから炎を上げて作るデザート「リンゴのフランベ」など何品か披露すると、お客さんからは大きな歓声が沸き、大受けした。「これだ」。クックマンが誕生した瞬間だった。

 ライブハウスや県内外のイベントで料理ショーに出演する時はクックマンに変身。衣装の額部分にはクックマンの頭文字「C」のマーク。地方に出張すると、いつものラーメン店主は不在となるが、あくまで正体は「秘密」だ。

 クックマンは料理の技術をショーにした。大根のかつらむきをしながら一輪車に乗ったり、ゆでたラーメンを頭上で360度回して湯切りしたり。派手なアクションに子どもたちは大喜びだという。ラーメンのほか、レパートリーはオムライスやスパゲティなど、なじみ深いメニューで観客を楽しませる。

前ページ

  1. 1
  2. 2

次ページ

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内