アナログレコードの、あの懐かしい針音をCDで!


針音ミキサー

SMX-88

特許出願中


当分の間直販のみとさせていただきます。



予定台数完売しました!
ありがとうございました。




イメージ写真です。


 ごらんいただき、誠にありがとうございます!ここでは「針音ミキサー」についてFAQ形式でご説明したいと思います。



 針音ミキサーとはどういうものですか?


今や完全に音楽再生の中心的存在となったCDプレーヤーですが、当然のことながら何のノイズもなく音楽が流れます。もちろんこれは歓迎すべきことなのですが、本製品はCD再生音にわざと針音を加えて音楽を聴こうという装置です。

いわばカラーテレビでわざと白黒再生するようなものであり、グレードアップというよりはグレードダウンと申し上げたほうが早い装置です。過去に誰もこんなおかしなものは考えなかったと思いますが、とにかく理屈抜きに聴いてみてください!意外な懐かしさと感動に包み込まれることでしょう。


 針音ミキサーとはおかしな名前ですね?


お客様から「針音ミキサーと書いて何と読むのですか?」と聞かれました。「はりおと」です。「しんおん」ではありません。

実は「スクラッチミキサー」と名付けたかったのです。しかしこの名前はDJのミキサーで一般名詞となっています。要するにソース1とソース2で横にスライドフェーダーが付いていてこっちのプレーヤーからあっちのプレーヤーへとフェードできるミキサーのことです。

そういう理由で仕方なく「はりおとミキサー」という名前になってしまいました・・・・。なお内輪話ですが型番はSMX-88となっております。これはスクラッチミキサー・パチパチの洒落です。爺の駄洒落で失礼しました。


 なぜ、こんなものを考えたのですか?


現代はすべてにわたって情緒がなくなりつつあります。新幹線からホームに降りて駅弁が買えるでしょうか?もちろんノーです。新幹線は1秒でも速く目的地に到着するための人間運搬機であって列車の旅など楽しめませんね。同じように電気機関車が貨車を牽引していても私たちは何の感情も湧きません。昔はそうではありませんでした。蒸気機関車が坂道に差し掛かると本当に苦しそうに煙と蒸気を吐いたものです。私たちはそれを「喘ぐ」と表現しました。つまり鉄の塊に人間味を感じた時代があったのです。

アナログ時代はすべてこういうものでした。オープンテープが回るから音が出る、レコードが回るから音が出るというようにそこで機械が必死に(?)動いていたからこそ音が出たのです。ところが最近では完全なブラックボックスと化してしまい、ボタンを押せば延々とハイファイ音楽が流れて来ます。結構なことではあるのですがどうもその音楽がよそよそしいと感じたことはありませんか?
または「自分のものでないみたいな感じ」を受けるのではないでしょうか?ボタンを押せば音楽が流れて来るというのはラジオ放送と似ています。苦労して購入したとか、所有しているという感覚が薄いのです。


アナログレコードを聞いたことのある方はどなたも針音をご存知です。そして御自分の愛聴盤の針音、傷音は全部記憶していたのではありませんか?そういう方は今CDを聴いていても音楽がその部分に差し掛かると「パチッ」という音が出るような気がして身構えてしまうのではないでしょうか?
思えばレコードの針音こそは

(1)今自分の部屋でオーディオシステムによって音楽が再生されているという機械との一体感・連帯感・リアルタイム感

(2)傷1つまで記憶し、これは自分のものだという満足感がある

(3)昔を懐かしむ

という大きな意義があるのです。ブラックボックスからの音に少しでも人間味を出したい。そう思ってCDのサウンドに針音を加えてみたのです。


 針音が加わるとどうなりますか?雑音だから邪魔だと思うのですが。


もちろん「プチ」とか「パチ」と音がするわけですから針音などというものはないほうが静かに音楽を聴けるというものです。でもアナログレコードを知っている人たちにはなんとも言えない懐かしさ・安心感があるのです。思うにこれは「サンマを焼く時の煙」みたいなものではないでしょうか?無煙でサンマが焼けたら確かにありがたいことでしょうが、あの煙と匂いがあるからこそサンマはサンマなのです。夜の街角でサラリーマンを誘う焼き鳥屋の煙と匂いも同じです。

これは「論より証拠」であり、聴いていただくしかないと思います。針音を聴けば「今、そこで、機械が音楽を再生している」という想いが強くなり、何とも言えぬ安心感に加えて機械との連帯感、一体感のような不思議な感情が湧き上がって来ます。もちろんその曲を聴いた頃のことなどが走馬灯のように心に蘇ります。お試しください!


 針音なんて中高年しか知らないでしょ?


それがそうでもないのです。針音を聞いたことのある人が日本にどのくらいいるでしょうか?

確実に針音を聞いたことがあるという世代はCDプレーヤー発売前に生まれていた人です。CDプレーヤーが発売されたのは1982年=昭和57年です。仮にこの年に生まれたとしても物心つくのが5才とするとちょうど昭和が終わって平成に入る年です。加えてCDプレーヤーが登場したとしても全世帯がすぐに購入するわけではありませんから、「昭和生まれまでは少なくても針音を聞いたことがある」と言えるのです。

平成17年度の国税調査(総務省統計局)によりますと日本の総人口は1億2776万7994人です。ここから平成の生まれ2116万5000人を引きますと1億660万人となります。これが明治、大正、昭和に生まれた人の数です。

つまり
1億人の人々が実際に針音を聞いたこと(可能性)があるのです。

ですから言い方を変えるならば「今年20歳以上の人は針音を知っている」と言えるのです。決してお爺さんやお父さんたちだけのものではないのです。


また最近はDJブームが再燃し、さらに「三丁目の夕日」などのヒットで「昭和レトロ」に若い人の関心が集まっています。「針音ミキサー」はすべての人たちにお使いいただける製品なのです!


 どんな用途を想定していますか?


もちろん個人が、自宅で音楽を楽しむ際にお使いいただくのが第一です。まずはあなたにとって懐かしい時代の音楽を聞いてみてください。グループサウンズ、ムード音楽、タンゴ、フォーク、マンボ、60年代ポップス、ビートルズ、ロック、反戦歌、軍歌、懐かしの歌謡曲などなんでもござれ。適度に針音をミックスして聞くこれらの音楽に、きっと忘れかけていた昔を思い出すに違いありません。

一方「アナログレコードが存在しない曲」「現代の曲」に針音を付け加えて聞くとこれまた新鮮!絶対に楽しいのでぜひこれもお試しください。


喫茶店やバー、スナックなどでBGMとしてもいかがでしょうか?きっとお客さんが眼を丸くして「レコードかけているの?」と聞くに違いありません。
DJなどにも新鮮です。

特殊な用途としては演劇や放送などで昭和を演出したいという場合に、針音をミックスすればリバイバル歌謡曲もぐんとリアルです。


※なお個人用途以外は著作権上の届出、許可が必要です。


 針音は人工的に作ったものですか?


昨今のことですから「プチ」「パチ」という音くらい、人工的に作るのは簡単です。サンプリングするまでもありません。しかしこだわると「偽物」ではダメです。
針音は単なる人工的なパルス性の雑音ではありません。針先がホコリやゴミ、傷などによって微妙な動きをして出て来る雑音ですから2つとして同じものはないといっても過言ではないのです。

そこで私たちは実に勿体無い話ですが無音のアナログレコードを制作し、これを実際にカートリッジでトレースすることによって本物のスクラッチノイズを超ハイファイ録音いたしました。もちろんステレオです。この時に「カートリッジは何を使うんだ?」と真面目に会議をしたくらいですから私たちの取組み姿勢をお分かりください。たかだか針音をピックアップするために使うカートリッジまで議論するのですから。


 針音の多さ・大きさはどうするのですか?


後述いたしますがミキサーを用いますのでCDの楽音との混合比はボリュームで自在です。針音をうんと大きく混ぜるのも、逆にわずかに混ぜることもできます。しかしそれだけでは不十分だと思います。というのは「傷の多いレコード」「傷の少ないレコード」があるわけです。これらは単に混合比(音量バランス)の問題ではなく、針音の「頻度」「程度」ということです。

そこでこれを3種類にわたって録音し、「多」「中」「少」という3種類の「針音音源」を付属させました。


イメージ写真です


 針音でツィーターなどを破損しませんか?


針音というのはアナログ時代には当たり前でしたが中にはものすごくレベルの高いものもあります。しかもパルス的な中高域ですので、再生音量やミキシング状態によってはツィーター(高音用スピーカー)やミッドレンジ(中音用スピーカー)を傷める危険性があります。そこで(本当は不本意なのですが)リミッター処理を施し、あまりに大きなレベルが出ないようにはしています。

でもあまり大きな音で針音が出ないように十分ご注意ください。特に最初の部分が針音が小さいからといってミキシングボリュームを上げすぎていると途中で危険です。


 針音で混変調歪みを生じませんか?


昔、レコードに針を降ろすと「ガリッ」というようなショック音の後、音もないのにウーハー(低音用の大きなスピーカー)が前後にブルブルと震えて動いているのを見たことがありませんか?実はあれは聴こえないくらい低い、超低音ノイズなのです。主な原因はアームの低域共振というもので生じていました。次がターンテーブルの振動です。

これらは音として聴こえることは滅多にありませんが、超低域の強大なエネルギーですのでアンプの中で中域や高域の信号を濁らせてしまいます。
そこで非常に急峻なデジタルフィルターでこの成分をカットしておりますので混変調歪みが発生する可能性は非常に低くなっています。

 2種類あって価格が違うようですが・・・


「針音ミキサー」には「CD-Rタイプ」と「MP-3タイプ」の2つがございます。この違いは「針音を記録しているフォーマットの違い」です。
まず「CD-Rタイプ」はCD-Rが3枚セットになっています。(上記の多、中、少です)これを音楽を演奏するのとは別のCDプレーヤーにセットして針音を再生します。

一方「MP-3タイプ」はいわゆるウォークマンと申しますか、ipodタイプのヘッドホンステレオの中に信号が記録されておりますのでCDプレーヤーを用意する必要がありません。詳しくは次の項目をご覧ください。


 接続はどうやったらいいのでしょうか?


非常に簡単です。CDプレーヤーとアンプの間にミキサーを挿入するだけです。

まずCDプレーヤーとアンプを接続したところです。通常はこのような結線で鳴らしています。






そこへ「針音ミキサー」のミキサーを接続します。接続はミキサーのIN(入力=図の左)とOUT(出力=図の右)を間違えなければ簡単です。






ここから先は上記2つのシステムによって違います。


(1)「CD-Rタイプ」の場合

針音を再生するために他にもう1台のCDプレーヤーをご用意ください。お買い求めいただく「針音ミキサー」には含まれておりませんのでご注意下さい。

このCDプレーヤーは針音を再生するだけですのでさほど高価・高級なものは必要ありません。なおリピート(繰り返し再生機能)があると針音がずっと再生されるので便利です。





(2)「MP-3タイプ」の場合

針音はポータブルMP-3プレーヤーから出ますのでCDプレーヤーを用意していただく必要がありません。






 どんなシステムにでも接続できるのですか?


残念ながら「どんなシステムにでも」というわけにはまいりません。上に書いたようにCDプレーヤーとアンプの間にミキサーを割り込ませるわけですから、CDプレーヤーの出力とアンプの入力がRCAピンジャックとして外に出ている必要があります。これらが中で接続されてしまっているCDラジカセやカーステレオ、またほとんどの簡単ミニコンポには接続ができません。

単品コンポを結線したシステムならほとんどのものに接続可能ですが、念のため取説や実物を十分ご確認の上、接続できる場合にお買い求めください。

※商品の性格上、開封した場合の返品はお受け致しかねますのでご了承ください。


 ミキサーはどの程度のものですか?音質劣化が心配です。


ミキサーを新たに製造している予算がまったくないのでミキサーは市販品をそのまま流用しております。さらに価格的にも安く抑えて、この楽しさを多くの方に味わっていただこうと思いましたのでマニアの方にはご不満かもしれません。ご質問のような不安を持たれるのも当然でしょう。

ピュアオーディオで音質を真剣に追求しておられる方は「できる限り音質をピュアに」「できる限り回路はシンプルに」というコンセプトを貫いています。そういう方々には本システムのミキサーはかなり心細く感じられると思います。駆動電圧の低い、IC構成のミキサーを音楽信号が通るというのは我慢ならないかもしれません。

そういう方はお使いのアンプのREC OUTとTAPE MONITORをうまく使っていただきたいと思います。そうすれば「針音ミキサー」が必要な時だけ「テープ」にすれば信号がミキサーを流れ、またアンプに戻ります。(REC OUT セレクターをお忘れなく)

ピュアオーディオに徹したい時は「ソース」にすれば完全にバイパスできます。





 なんとか劣化の少ないミキサーはできませんか? 


ミキサーが増幅段を持ちアンプが内蔵されている限り、音質は劣化します。これを防ごうと思ったら強大な電源と最高の部品を集めたミキサーが必要ですが私たちの会社規模ではとても不可能です。
唯一考えられるのは「ボリュームだけで構成されたミキシングアッテネーター」でしょうか。これとてバッファーアンプがありませんのでボリュームの減衰度とご使用のピンケーブルの線間容量との関係で音質が変化することが考えられますが、回路を持たないだけいいと思います。


 針音は何分連続するのですか?


70分前後です。但しこれは制作時に繰り返して録音編集しております。もともとアナログレコードがそんなに長くはカッティングできませんし、今回はラッカー盤というレコード量産以前の盤から針音を収録しましたので厳密には11分の針音を何回か繰り返して編集しています。
マニアックに針音だけを注意深くお聞きになっていると繰り返しが分かることもあり得ますが、今回は発想のユニークさに免じてお許し下さい。今回の製品が御好評をいただきましたら繰り返しのない針音も考えます。


 SPレコードの針音も作ってくれませんか?


SPレコードというのはLPレコード(33回転とシングル45回転ドーナッツ盤)以前に存在した78回転のレコードです。落とすと割れます。回転が速い分だけ収録時間が短く、片面に歌謡曲1曲がせいぜいです。クラシックの交響曲ともなりますと10枚組というような大物になりました。

SPレコードの針音はLPとは違います。最大の違いはディスクの状態にもよりますが、ほぼ最初から最後までシャーシャーという音が連続するのです。今回の「針音ミキサー」はあくまでLPを前提にしていますのでSPの雰囲気は出せません。

但しフルトヴェングラーやトスカニーニ、コルトーやジンバリストというようなクラシックの巨匠や、東海林太郎などの歌謡曲はSPらしい針音が欲しいところです。すぐにでも発売したいのですが、次の項目に書いたような「制約」があってすぐには無理というのが実情です。(なおSPに関しても特許は出願中です)


 発展は考えていますか?


もちろん考えております。すべて特許出願中ですのでその中の1つだけお話ししますと、CDのスタート・ストップに連動して専用の針音が出るようなシステムを考えております。
つまりCDプレーヤーのPLAYを押すと「バリッ」という針が降りた音が出て、そして音楽が始まるのです。
そしてCDが終わるとレコードの最内周で「パチッ、パチッ・・・・」と同じ部分を針が回っている循環溝の音が出るようなシステムです。

但し、この「針音ミキサー」は当社社内でも異端扱いされておりまして、こういう発展形はすべて今回の2モデルが売れたらということが条件になっております。皆様方のご支援をよろしくお願い申し上げます。




近日中にもっと項目を増やします。


 ご注意!ご購入の前に必ずお読みください。


■本機をご購入されるお客様は下記の点についてご熟読の上、すべてご了承いただいているものとさせていただきます。


(1)ご購入の前に「お使いのシステムに接続できるかどうか」を必ずご確認ください。

(2)商品の性格上、CD-RディスクまたはMP-3プレーヤーを開封された場合の返品・交換には応じられません。

(3)「CD-Rタイプ」の場合、ご用意いただくCDプレーヤーはCD-R再生に対応していることが必要です。

(4)「MP-3タイプ」の操作を誤って、内容を消去してしまった場合は実費にて再録音させていただきます。

(5)リミッター処理はしてありますが、針音はもともと非常に立ち上がりの鋭い、パルス的なノイズです。オーディオシステムにはきついサウンドですのでミキシング音量と再生音量には十分ご注意ください。なお本システムをご使用になって生じたあらゆるシステムの故障や破損につきましては当社はその責を負いかねますのでご承知の上、お買い求めください。

(6)ミキサーは市販品をそのままセットにしています。お取り扱いや故障につきましてはミキサーのメーカーにご連絡下さいますようお願い致します。

(7)アンプのボリュームを上げたままミキサーの電源をON/OFFされますと電源ノイズがスピーカーから出る場合があります。音量が非常に大きい場合はスピーカーを傷める危険性もあります。ミキサーの電源を操作する時は必ずボリュームを絞ってください。

(8)本製品は個人的な再生時にのみお使いください。本製品を用いて針音を加えた音楽をCD-Rなどにすることは著作権に触れますので絶対におやめください。









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