【ミュンヘン小谷守彦】北大西洋条約機構(NATO)のデホープスヘッフェル事務総長は6日、ミュンヘン安保政策会議出席のため当地を訪れたロシアのイワノフ副首相と会談し、昨年8月のグルジア紛争をきっかけに事実上途絶えていた双方の交流を再開する方向で一致した。
会談後にNATO報道官が明らかにした。関係の完全修復は「NATO加盟国の総意」が必要という。NATOとロシアの軍幹部同士が安全保障について定期的に協議する「NATOロシア理事会」などが再開される。
アフガニスタンに駐留するNATOの国際治安支援部隊(ISAF)への物資輸送についても意見交換した。NATO報道官によると、ロシアは武器以外を対象とした鉄道輸送に協力する準備があると表明したという。
毎日新聞 2009年2月7日 10時43分(最終更新 2月7日 11時14分)