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イラク女性80人を自爆犯に勧誘 レイプ被害につけこむ

2009年2月6日21時14分

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 【カイロ=田井中雅人】イラクでレイプ被害にあった女性らに近づき、80人以上の女性自爆犯に仕立てた女が、このほどイラク当局に捕まった。女性自爆犯は国内各地で28回の自爆テロを実行していた。イラクでは最近、女性による自爆テロが増えているが、その背景が女の供述から明らかになった。

 AP通信によると、サミラ・ジャシム容疑者(50)は、中部ディヤラ州でイスラム教スンニ派武装勢力アンサール・アルスンナに1年半にわたって協力させられ、「信仰者らの母」とのコードネームで呼ばれていた。レイプ被害などにあって失意にある女性らに近づいては、「名誉を回復するには自爆犯になるしかない」などと説き伏せる役割を果たしていたという。

 イラクで起きた女性の自爆テロは07年には8件だったが、08年には32件に急増。武装勢力が、男性の係官しかいない検問所での身体検査をすり抜けやすい女性を多用しているためともみられている。

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