逆走防止のカーナビシステム　新名神高速で実験

　高速道路での逆走をカーナビゲーションで防止するシステムの実証実験が６日、滋賀県甲賀市甲南町に建設中の新名神高速道路甲南インターチェンジ（ＩＣ）で行われた。高齢ドライバーを中心に増加している高速道路の逆走事故を防ごうと日産自動車が開発し、西日本高速道路が実験に協力した。

　実験では、乗用車が高速道路を逆走しようとしたケースを想定。逆走時にカーナビで警告画面や警告音声が流れるかを試した。日産担当者によると、２年以内の実用化を目指しているという。

　西日本高速のまとめでは、平成１９年に同社管内で起きた高速道路の逆走は３７１件。うち１０件が事故にむすびつき１人が死亡している。実験を視察した西日本高速の石田孝会長は「ドライバーの高齢化が進んでいることに加え、通行料の値下げで『高速道路初心者』が増えることも考えられ、逆走が起きるリスクが高まっている。高速道路の安全を高めるために必要なシステム」と話していた。

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