海賊対策のためアフリカ東部のソマリア沖に派遣されている中国海軍の駆逐艦が、インド海軍の潜水艦に追跡され、対潜ヘリを出動させていたことがわかりました。
中国海軍のホームページなどによりますと、潜水艦の追跡が明らかになったのは、先月15日午前10時ごろです。ソマリア沖に到着した駆逐艦など3隻が護衛任務にあたるため待機していた際、接近する潜水艦に気付きました。
潜水艦は妨害電波を出し、捜索をかわそうとしましたが、これに対し、中国海軍は対潜ヘリを出動させたところ、およそ2時間後、浮上し、そのまま走り去ったということです。
中国海軍は、この潜水艦が長さ70メートルの魚雷20発を搭載したインド海軍所属の潜水艦だとしていて、中国の艦隊がインド洋に入った時から追跡を続けていたということです。
インドのメディアは、発見されるまでの7日間で39回の模擬訓練を行い、インドの潜水艦隊の能力の高さが証明されたと伝えています。(05日02:40)