南極海で6日、第2勇新丸に衝突するシー・シェパードの活動船「スティーブ・アーウィン」(手前)。シー・シェパード提供=AP
シー・シェパードの船(写真右)の体当たりを受けた第3勇新丸=南極海で、日本鯨類研究所提供
シー・シェパードの追突を受けて手すりが曲がった第3勇新丸=南極海で、日本鯨類研究所提供
水産庁に入った連絡によると、日本時間6日午後4時ごろ、南極海で、日本の調査捕鯨船団の第3勇新丸の後方から、反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の船が衝突した。第3勇新丸の乗組員にけが人は出ていないが、デッキの板が損傷したという。
SSは昨年末から断続的に妨害を繰り返し、6日朝にも第2勇新丸に後方から接触してくるなど次第に攻撃をエスカレートさせている。船体に損傷が出たのは今回の調査捕鯨では初めて。
水産庁によると、第3勇新丸が捕まえたクジラを鯨肉の加工工場などを備えた母船・日新丸に運び入れようとしたところ、側面に横付けしたSSの船が信号弾のような爆薬を数発発射。その後、SSは第3勇新丸に瓶を投げ込み、第3勇新丸の左舷後方に体当たりしたという。