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牛のげっぷ無視できない 温室効果ガス急増を予測

2008.12.10 09:39
このニュースのトピックス科学
牛のげっぷに含まれるメタンを集めるためのタンクを背負った牛=アルゼンチン・ブエノスアイレス郊外(ロイター)牛のげっぷに含まれるメタンを集めるためのタンクを背負った牛=アルゼンチン・ブエノスアイレス郊外(ロイター)

 牛のげっぷや水田などから出るメタン、窒素肥料の大量使用によって発生する一酸化二窒素など、農畜産業から出る温室効果ガスの量は世界全体の10−12%を占め、対策を取らなければ今後も急増が予測されるなどとした、気候変動枠組み条約事務局の報告書が10日、明らかになった。

 報告書によると、現在の農畜産分野からの排出量は、温室効果ガス全体の10−12%に相当する68億トン(CO2換算)に達し、1990年比で17%の増加。74%が発展途上国での排出だという。

 肉食の増加や人口増で今後も排出は増える見通しで、2020年にはメタン、一酸化二窒素ともに90年比で最大60%も増えるとの予測もある。

 一方で、肥料の適正使用や、農地や飼料の改良などによって30年には55億〜60億トンの削減ができることも判明。報告書は、途上国への技術支援や排出量取引の利用といった政策措置の導入の重要性を指摘した。(共同)

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牛のげっぷに含まれるメタンを集めるためのタンクを背負った牛=アルゼンチン・ブエノスアイレス郊外(ロイター)
水田は強力な温室効果ガスの一酸化二窒素の発生源の一つとされる=福島県
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