大分のニュース

振り込め詐欺 県警総当りで防止作戦

[2009年01月10日 14:09]

20万世帯を巡回
 相次ぐ振り込め詐欺の被害に歯止めをかけようと、県警は、交番や駐在所などの“お巡りさん”が、県内の六十五歳以上の高齢者宅を一戸ずつ訪問し、詐欺の手口や対処法などを説明して注意を呼び掛ける「高齢者30万人総当たり作戦」を始める。十五日から半年間かけ、対象の約二十万世帯を巡回する計画。高齢者はオレオレ詐欺や還付金詐欺の被害に遭いやすく、「警察官と直接面談することで、一人一人に理解を深めてもらい、被害予防につなげたい」としている。

 県警によると、昨年一年間に把握した振り込め詐欺の被害は百五十件、総額一億八百二十八万円(暫定値・前年比二件、千二百三万円の減)。中でも、子や孫を装うオレオレ詐欺(十四件、二千四百三十万円)は、被害者の57%が高齢者。「税金、医療費の払い戻しがある」などとだます還付金詐欺(十二件、七百四十七万円)も高齢者が50%を占めた。こうした実態を踏まえ、今回の作戦を決めた。
 地域警察官が日ごろの業務として行う「巡回連絡」を活用。高齢者宅を訪れ、巧妙化するさまざまな手口や、不審電話がかかってきた時の注意点などを解説する。今後、発生が懸念される定額給付金に便乗した詐欺にも注意を促す。
 「振り込め詐欺は、誰でも被害に遭う可能性がある。人ごとと思わず、まずはお巡りさんの話に耳を傾けてほしい」と県警。高齢者にも分かりやすく、説得力のある説明が求められることから、話術を競う大会を開くなど、若手警察官らのレベルアップを図っているという。
 県警は「詐欺グループから不審な電話を受けたり、金をだまし取られても、警察に相談や届け出をしていないケースがある。各戸の訪問で細かな情報も把握し、被害予防の対策をスピーディーに講じていきたい」としている。

 巡回連絡

 交番や駐在所などに勤務する警察官が、高齢者以外も含めた各世帯を訪問し、地域のさまざまな情報を得るほか、治安や防災など安全・安心にかかわる情報を住民に伝えたり、アドバイスしたりする業務。今回は振り込め詐欺対策のため、県内の高齢者30万9523人(昨年10月時点)を重点的に巡回する。

県内過去のニュース

1月10日

1月09日

1月08日

1月07日

1月06日

1月05日

1月04日

1月03日

1月01日

12月31日

12月30日

12月29日

12月28日

12月27日

12月26日

12月25日

12月24日

12月23日

12月22日

12月21日

12月20日

12月19日

12月18日

12月17日

12月16日

12月15日

12月14日

12月13日

12月12日

12月11日

  • 大分の音楽ポータルサイト「Dive!」

[PR]FX

※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
Copyright (c) 2008 OITA GODO SHIMBUNSHA