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振り込め被害総額11億2356万円 新潟、長野、山梨県警まとめ
新潟、長野、山梨の各県警がまとめた昨年1年間の「振り込め詐欺」発生件数は計893件、被害総額は約11億2356万円だったことが分かった。犯行手口も親族の名をかたる「オレオレ詐欺」に加え、実在しない債務の返済を強要する「架空請求詐欺」、税務署などを名乗って納付金が戻るように偽る「還付金詐欺」など多岐にわたり、関係者は警戒を呼びかけている。
〈新潟〉件数は前年比55件増の427件。被害総額は過去最高だった平成16年の6億7000万円に次いで史上2番目の5億7500万円に上った。
オレオレ詐欺は43件増の112件、架空請求詐欺は20件増の123件、還付金詐欺は48件増の58件と増加。融資名目で保証金などを振り込ませる融資保証金詐欺は56件減り、134件となった。検挙数は91件増の148件。県警捜査2課は「振り込め詐欺特別捜査室を設置し、捜査員を拡充したのが犯人検挙増につながった」と分析している。
〈長野〉件数は前年比2件減の375件で、被害総額は約4億3000万円となり、前年よりも約2億1000万円減少した。
内訳は、オレオレ詐欺が72件と前年より31件減った。一方で、架空請求詐欺が84件(前年比7件増)、融資保証金詐欺が192件(同6件増)と微増。還付金詐欺が27件と、前年比で16件増えた。
〈山梨〉件数は前年比6件増の91件となった。手口別では、オレオレ詐欺39件(同5件増)▽還付金詐欺20件(同12件増)▽融資保証金詐欺19件(同10件減)▽架空請求詐欺13件(同1件減)の順。被害総額では3451万円減の1億1856万円だったが、県警捜査2課は「危険性が減ったわけではない。今年は定額給付金がらみの詐欺の発生が予想され、注意が必要」としている。