振り込め詐欺等の被害の状況と被害の特徴

《平成20年中の認知状況》

    発生状況

 

平成19年(12月末)

平成20年(12月末)

同 月 比

 

被害受理

被害受理

 

受理件数

(ウチ未遂)

被害金額(約)

受理件数

(ウチ未遂)

被害金額(約)

受理件数

被害金額(約)

オレオレ

9

0

17,000,000

10

0

28,000,000

1

11,000,000

架空請求

14

0

17,200,000

17

0

14,100,000

3

-3,100,000

融資保証金

14

0

8,700,000

22

0

30,900,000

8

22,200,000

還付金等

4

0

1,700,000

7

0

4,500,000

3

2,800,000

振り込め詐欺 計

41

0

44,600,000

56

0

77,500,000

15

32,900,000

インターネット

17

0

1,800,000

7

0

1,900,000

-10

100,000

合  計

58

0

46,400,000

63

0

79,400,000

5

33,000,000

 

    被害対象年齢

 

平成20年(12月末)

 

 

29

30

40

50

60

70

オレオレ

 

 

 

2

4

4

10

架空請求

4

6

3

4

 

 

17

融資保証金

 

6

3

7

6

 

22

還付金等

 

 

 

2

5

 

7

振り込め詐欺 計

4

12

6

15

15

4

56

インターネット

2

2

2

1

 

 

7

合  計

6

14

8

16

15

4

63

 

    被害対象男女別

 

平成20年(12月末)

 

男性

女性

合  計

オレオレ

5

5

10

架空請求

9

8

17

融資保証金

12

10

22

還付金等

0

7

7

振り込め詐欺 計

26

30

56

インターネット

4

3

7

合  計

30

33

63

 

「振り込め詐欺」とは、いわゆるオレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺の総称です。

「インターネット」とはインターネット・オークション詐欺をいいます。

 

   平成19年中の被害状況についてはこちら

 

《平成20年中の被害の特徴》

 

 

 

「振り込め詐欺」の被害受理件数は、前年同時期と比較すると、15件、約37%多く、融資保証金詐欺、還付金等詐欺、オレオレ詐欺、架空請求詐欺のいずれも増加しています。

インターネット・オークション詐欺は、10件減少しています。

 

 

「振り込め詐欺」の被害金額は、前年同時期より、約32,900,000円、約74%の増加となっています。

インターネット・オークション詐欺の被害受理金額は、前年同時期より、約10万円の増加となっています。

 

○ いわゆるオレオレ詐欺

◆被害受理件数は、10件(前年比+1件)。被害額は、2,800万円(前年比+1,100万円)

 

◆被害者年齢層は、10人中8人、8割が60歳以上

 

◆被害者性別は、男女同数

 

◆騙しのキーワード〜親族を名乗り、「声変わりした」・「携帯電話番号が変わった」

 

◆電話を利用して、親族(「病気で声変わりした。」「携帯電話番号が変わった。」と本人になりすまし)、警察官、弁護士などを装い、交通事故や痴漢行為、会社のお金の使い込みに対する示談金や弁証金などの名目に、現金を金融機関の口座に振り込ませるなどの方法により、騙し取る手口が増加しています。

 

○ 架空請求詐欺

◆被害受理件数は、17件(前年比+3件)。被害額は、1,410万円(前年比−310万円)

 

被害者年齢層は、60歳未満の各年齢層

 

被害者性別は、男女ほぼ同数

 

◆騙しのキーワード〜有料サイト料金の請求。エクスパック・宅配便での送金要求

 

郵便、インターネットなどを利用して、不特定多数の者に対し、有料サイトの料金が未払いであるなどの架空のことを口実とした料金を請求して、現金を金融機関の口座に振り込ませたり、郵便小包(エクスパック)、宅配便などで送らせるなどの方法により、騙し取る手口が増加しています。

 

○ 融資保証金詐欺

◆被害受理件数は、22件(前年比+8件)。被害額は、3,090万円(前年比+2,220万円)

 

被害者年齢層は、30歳代から60歳代までの年齢層

 

被害者性別は、男女ほぼ同数

 

◆騙しのキーワード〜低金利で融資、保証金を何度も請求

 

ダイレクトメール、ファックスなどを利用して、実際には融資しないにも拘らず、低金利で融資するとの内容の広告を送りつけるなどして、融資を申し込んだ者に対して、保証金などを名目に、現金を金融機関の口座に振り込ませたり、宅配便などで送らせるなどの方法により、騙し取る手口が増加しています。

 

○ 還付金等詐欺

◆被害受理件数は、7件(前年比+3件)。被害額は、450万円(前年比+280万円)

 

被害者年齢層は、50歳代と60歳代

 

被害者性別は、すべて女性

 

◆騙しのキーワード〜税金・医療費等の過払い金の還付。ATMへの誘い出し

 

電話などを利用して、公的機関の職員を装い、過払いの医療費、税金等の還付手続きを名目に、ATM機に誘い出し、携帯電話でATM機の操作を指示して入金させる手口が増加しています。

 

○ インターネット・オークション詐欺

被害受理件数は、7件(前年比−10件)。被害額は、190万円(前年比+10万円)

◆インターネットによる取引で、出品者を装い、落札できなかった次点の者に対して、落札者がキャンセルしたと称して指定口座に入金させ、商品を送らずにお金を騙し取る手口が増えています。