長崎港へ入る米海軍第7艦隊旗艦のブルーリッジ=5日午前9時58分、長崎市、本社ヘリから、溝越賢撮影
米海軍第7艦隊の旗艦で、横須賀基地(神奈川県)を拠点とする揚陸指揮艦ブルーリッジ(満載排水量1万9600トン、乗組員約1100人)が5日午前10時ごろ、長崎港に入った。
米軍艦船の被爆地・長崎入港は4年連続となる。被爆者らは反発しており、同艦が接岸した長崎市小ケ倉町3丁目の柳埠頭(ふとう)では平和団体などが抗議集会を開いた。約140人が「ブルーリッジは長崎から出て行け」と声を上げた。
一方、トム・バーク艦長は記者会見で、地元首長らが反対していることについて「乗組員たちが礼儀ある行動をしたり、地元との交流を重ねたりして、意見を変えてもらえればと思っている」とした。
県や市によると、米側は入港の目的を、友好親善や物資の補給、日本の安全保障への米国の責務を明確に示すことと説明している。9日まで停泊する予定。