各党、大物応援ラッシュ　自民・武部、麻生氏ら来県

　自民党の武部勤幹事長、麻生太郎総務相が５日、県内小選挙区の候補者の応援に相次いで入った。６日には、小泉純一郎首相と森喜朗元首相、民主党の岡田克也代表が県内で応援演説をする予定で、選挙戦も終盤に入り、各党ともテコ入れに懸命だ。

　麻生総務相は各務原市の党公認候補の事務所前で演説。今回の衆院選を「郵政民営化に賛成か反対かを国民に問う国民投票のようなもの」と位置付けた。

　郵政民営化に反対した前職の選挙区に党公認候補を擁立したことを「（考えが）一致している人とだけ改革していく。（公認候補が）刺客とか言われているが、（有権者が票を）入れる人がいないと困る」と理解を求めた。

　演説に先立ち、麻生総務相は各務原市役所であった「岐阜中部首長協議会」に出席。昼食をとりながら岐阜３区内の市町長の陳情を受けた。

　一方、武部幹事長はこの日、岐阜市を皮切りに各務原市、美濃加茂市などで遊説した。

　岐阜市・柳ケ瀬の演説場所には、党公認候補の対立候補である前職を支援する市議らも何人か姿を見せた。公認候補を支援する市議に手を引っ張られて武部幹事長の演説場所へ近寄るよう促されたが、やんわりと断る場面もあった。