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失職、帰郷の農民2000万人 中国、社会不安の恐れ

2009年2月4日22時16分

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写真2日、北京駅前に座る出稼ぎ農民(農民工)。約2千万人が経済危機で職を失ったとの見通しが明らかになった=ロイター

 【北京=琴寄辰男】中国で金融危機により仕事を失い、農村に帰った出稼ぎ農民(農民工)が約2千万人にのぼるとの見通しが明らかになった。都市部で働く農民工の約15%。旧正月休暇が終わり、多くの農民工が職を求めて再び沿海部に戻りつつあるが、雇用環境は厳しく、社会不安につながる恐れも出ている。

 中国共産党の中央農村工作指導小組弁公室の陳錫文主任が2日の記者会見で明らかにした。農民工の出身者が多い15省150村を対象とした調査の結果をもとに推計した。

 中国政府は、失業した農民工が職業訓練を受けられるようにしたり、政府のインフラ整備工事で雇用したりするとともに4兆元(約52兆円)を超える内需拡大策を打ち出した。だが、人事社会保障省が先月明らかにした09年の都市部での新規雇用創出目標は、景気減速を反映して08年目標より100万人少ない900万人にとどまる。雇用問題解決の見通しは立っていない。

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