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キルギス:米軍への基地貸与打ち切りへ オバマ政権に打撃

 【モスクワ大前仁】中央アジア・キルギスのバキエフ大統領は3日、首都ビシケク郊外のマナス空港内にある米空軍基地を閉鎖する考えを明らかにした。マナス基地は米軍のアフガニスタン攻撃の拠点となっていただけに、アフガン安定化を重視するオバマ米政権に与える打撃は必至とみられる。

 キルギスは01年、アフガン攻撃を始めた米軍にマナス基地を提供し、現在1000人規模の米兵が駐留している。バキエフ大統領は同日、モスクワでメドベージェフ・ロシア大統領と会談後に記者会見し、「キルギス政府は米軍の基地駐留に関する契約の打ち切りを決定し、近く通告する」と述べた。大統領は基地使用料を巡り米側と折り合いがつかなかったことなどを理由に挙げたが、会見ではメドベージェフ大統領がキルギス向けに20億ドルの融資を表明。キルギスがロシアからの経済支援と引き換えに、米軍基地の閉鎖に応じたことをうかがわせた。

 米国はアフガン攻撃で中央アジアのキルギスとウズベキスタンに軍を駐留。これに対し、旧ソ連圏での米国の影響力拡大を懸念するロシアは駐留長期化に反対し、ウズベキスタンの米軍基地は05年11月に閉鎖されていた。

毎日新聞 2009年2月4日 19時59分

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